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作文コンクール受賞者に聞く/建設業の魅力と夢

2026年01月26日(月)

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岸本紗也加さん

 今年10月、唐津土建工業(岩本真二代表取締役社長・唐津市)で勤務する岸本紗也加さんの作文「建設ディレクターを憧れに」が、全国的な建設産業に関する作文コンクールで優秀賞を受賞した。この作品は建設ディレクターとして業務をこなす岸本さん自身の体験をもとに綴ったもので、日々の業務と仕事に対する彼女の思いを分かりやすく伝える内容となっている。

 本特集では、「建設ディレクターという新しい仕事の形」と題し、現場を支える専門職「建設ディレクター」の魅力と可能性について岸本さんに聞いた。


■「建設ディレクター」とは

 提出書類の作成と管理や、ICTを活用した業務などを担い、現場技術者が現場業務に集中できる環境をつくることが主な役割とされる。近年、建設業の働き方改革が進む中で注目されている。


■スタートは”誰かの役に立ちたい”という気持ち

 入社後は工務として工事部関連の書類業務を担っていた岸本さん。上司から研修受講を勧められたことがきっかけで建設ディレクターを知った。「自分にも現場の力になれる仕事があるなら挑戦したい」と思い、参加を決意したことが第一歩となった。


■現場を支え、会社を変える存在に

 現在は建築工事で施工体制台帳の整理や建退共のとりまとめを担当し、検査にも立ち会う。本社で引き取れる業務を洗い出し、技術者の負担軽減につなげた。結果として、現場は本来業務に集中でき、検査の評定点が向上するなど、組織全体に良い循環が生まれている。岸本さんは「多様な人が活躍できる柔軟さこそ、建設ディレクターの魅力」と語る。


■やりがいは”つなぐ力”。苦労は”現場を理解すること”

 技術者とのコミュニケーションが増えたことで、社内の一体感を実感する一方で、現場状況を正しく把握する難しさも感じたという。「大事なのはPCスキルより、人に聞き、理解し、つなぐ力。そこにやりがいがある」と、これから目指す人へのアドバイスを送る。


■業界の入口を広げる新しい役割へ

 建設業は人手不足や長時間労働が課題となる中、建設ディレクターの存在は現場の働き方を大きく変える可能性がある。体力面に不安のある人や、子育て中の人でも活躍でき、『建設業の新しい入口』になり得ると岸本さんは見ている。


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