松尾建設㈱が中山間農業を支援/富士町で児童とサツマイモ収穫
2025年10月16日(木)
地域貢献
地域貢献
松尾建設㈱(佐賀市、松尾哲吾代表取締役社長)は8日、中山間地域の農業支援活動として、地域の農家や小学生と共にサツマイモの収穫に汗を流した。
同社は県が推進する「さが中山間地の農業支援隊」に参加。昨年から佐賀市富士町で農業を営む水田強氏の収穫に協力している。水田氏は、地元の佐賀市立富士小学校の児童に農業体験を提供する「ふるさと先生」としても活動。この日は3年生12人も参加し、社員と児童が力を合わせ、丁寧にサツマイモを掘り起こした。
同社社員20人が胸に大きな名札を付け、児童らと自己紹介を交わしながら作業を進めた。児童たちは「たくさん出てきた」と歓声を上げ、大きさを競い合うなど、笑顔があふれた。児童に共同作業の感想を尋ねると、「すごく優しい」「力が強くてすごいと思った」などの声が上がり、終始和やかな雰囲気で収穫作業が進んだ。
支援を受けた水田氏は「企業の方々の力を借りて荒廃農地が再生できている。松尾建設の皆さんは子どもたちとの接し方がとても自然で、地域としっかり向き合っている姿勢がうかがえる」と感謝を述べた。
同社の山田雄一理事は「中山間地を管理することは、下流の平地の災害防止にもつながる」と説明。「森川海っ人プロジェクトでの植樹活動に続き、地域貢献としてこうした取り組みを重ねていきたい」と意欲を見せた。さらに「実際に農作業を体験してみると大変さがよく分かる。農家の方々の苦労を知る貴重な機会にもなった」と語り、「建設業の人と一緒にイモ掘りしたという思い出が子どもたちの心に残ってくれたらうれしい」と話した。