地域貢献

小学生が竹水鉄砲チャレンジ/産技学院生がサポート

2025年09月06日(土)

地域貢献

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学院生が見守り、アドバイスした=多久市児童センター・あじさい(北多久町)にて

手作り水鉄砲で大盛り上がり

 佐賀県産業技術学院(多久市、笠原幸雄学院長)は8月22日、建築技術・設計科2年生11人がサポート役となり、児童にものづくりを楽しんでもらうイベント「竹水鉄砲チャレンジ」を開催した。小学生21人と保護者が参加し、学院生が竹の加工方法を丁寧に教え、子どもたちを見守った。

 学院生たちは事前に材料や道具などを準備。参加した子どもたちは、竹にスポンジを巻いて押し棒を作ったり、穴を開けたりと、初めての竹細工に挑戦した。完成した水鉄砲を手にした子どもたちは、外に出て友達と水をかけ合ったり、的を狙って競い合ったりと、歓声を上げて楽しんだ。

 学院生の福田涼一さんは「材料を工夫して、私たちが用意した見本より良いものを仕上げた子どもたちに驚かされた。これをきっかけにものづくりや創意工夫の楽しさを感じてもらえたと思う。風が強かったが班を分けるなど事前準備していたおかげで柔軟に対応でき、現場での判断力も養えた。子どもたちの笑顔にこちらも元気をもらい、私たちにとっても良い夏の思い出になった」とイベントの感想を述べた。

 この取り組みは、学院生たちが「学んだ技術で地域に貢献したい」という思いから昨年初めて実施したもので、好評を受けて今年も夏休みイベントの一環として再び開催された。指導員の水溜徳廣氏は「学院生は建築や加工を学んできたので、ものづくりを通して子どもたちに喜んでもらえる趣向を考えた。地域の児童や保護者に学院を身近に感じてもらえたらうれしい。学院生にとっても、子どもと接する経験や教える経験は、社会に出てから必ず役立つ」と話す。

 参加した子どもたちには、学院のレーザー加工機で製作したオリジナルのアクリルスタンド風キーホルダーが贈られ、かわいらしい動物のキャラクターを手にした子どもたちは笑顔を見せていた。


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