2025年・夏の特集/人手不足に挑む県内建設業『事例にみる外国人受入れの実態と工夫』
外国人と築く新しい現場力/ヴォ・ヴァン・チエン氏/㈱大久保鉄筋工業
2025年09月02日(火)
特集記事
人物
《企業側の声》
○受け入れている外国人材
ベトナムから特定技能1号1人、特定技能2号2人、技能実習3号1人、インドネシアから技能実習2号6人、技能実習3号1人、ミャンマーから技能実習2号1人の合計12人。これに加え、年内に一時帰国している9人が帰ってくる予定。
○受け入れ目的
躯体業界が全体的に忙しくなり、10年前から人員確保を目的に受け入れている。
○受け入れて良かったこと
残業や休日出勤が減り、働き方改革に対応できている。いろいろな面でコミュニケーションが増え、会社が明るくなった。
○困ったこと
会社としては特になかった。制度面で特定就労に変わった時、転職することができるので、少し心配。
○外国人材の住まい
民間のアパート2部屋、社宅3棟がある。
○外国人材に快適に働いてもらうための工夫
プライベート空間を確保するため、1人に1部屋を絶対に設ける。
○現在働いている外国人に期待すること
長くいて欲しい。現場の中心になって欲しい。
○外国人材の受け入れを検討している企業に一言
布団、冷蔵庫、洗濯機など、生活に必要な物を揃えるのに初期投資がかかるが、それ以上に日本人の社員の負担が軽減される。即戦力として日本人と変わらないので、おすすめする。
《ヴォ・ヴァン・チエン氏》
○来日の動機
知人の紹介。日本でお金を稼ぎたかった。
○日本の働き方や建設業の印象
技術が高く、チームワークが良い。時間を守り、正確さがある。
○楽しいこと
妻、息子と3人暮らしで、家族で過ごす時間が楽しい。
○困っていること
日本に来て10年経つので、今はない。最初は、言葉、仕事のやり方、専門用語が分からないので大変だった。
○困った際の対応策
日本のお母さん的な存在の女性社員2人に相談していた。
○今後の予定・展望
日本に来て10年、現場の責任者として規模の大きい現場も任されている。日本で長く働きたい。