2025年・夏の特集「九州地方整備局・新事務所長インタビュー」
『建設業界と共に進む』新事務所長が語る思い/有明海沿岸国道事務所長・長友浩信氏
2025年09月02日(火)
特集記事
人物
建設業と共に次代の国土づくり
■有明海沿岸国道事務所長としての抱負
「有明海沿岸道路」は、福岡・佐賀・熊本3県に跨る幹線道路であり本道路で結ばれる有明海沿岸地域の地域振興・観光振興に対する期待も高く、今後の道路整備については地域の方々、沿線自治体、建設業界等と連携・協働して全力で取り組んでいきたいと考えています。
■特に力を入れて推進していきたい事業や解決したい課題
有明海沿岸道路は、熊本県熊本市から佐賀県鹿島市に至る高規格道路で現在39・2㌔㍍(国整備29・2㌔㍍、佐賀県整備10㌔㍍)が開通しています。同道路の整備により地域間の連携が強化され交流促進、観光振興、救急救命活動等を支援します。
現状でも、九州佐賀国際空港や重要港湾三池港への連結により企業進出・観光面等で効果が発現しています。
現在、国の直轄整備区間として「有明海沿岸道路(大牟田~大川)」(延長27・5㌔㍍)の三池港IC連絡路(延長2・7㌔㍍)、「大川佐賀道路」(延長9・0㌔㍍)及び荒尾道路(延長2・2㌔㍍)の3区間の事業を進めています。
大川佐賀道路「諸富IC~(仮称)川副IC(1・1㌔㍍)」は、4月末に令和8年度開通目標を発表し、工事関係者含め事業推進に力を注ぐところです。
■地域に根付いて活動する建設事業者への期待やメッセージ
地域の生活や経済を支える建設業のみなさんは、強力なパートナーです。特に災害に対しては、災害が起きる前から資機材を準備し待機するなど普段見えないところから、いざ災害が起これば、応急的な復旧、次の災害に備えての防災・減災対策まで、地域の守り手として日常の生活に欠かせない重要な役割と責任を持って取り組まれています。
これからの強靱な国土づくりのため、我々を含めた業界全体の技術力と行動力を若い人たちに伝え、建設業に関わる若手を増やし、建設業界の活気・魅力を高める全体的な底上げを図りたいと思います。
そのためにも、ICT技術の導入や週休2日制の推進に積極的に取り組み、将来の担い手となる若者が安心して入職できる魅力的な職種になるよう建設業界と共に取り組んでいきたいと考えています。