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2025年・夏の特集「九州地方整備局・新事務所長インタビュー」

『建設業界と共に進む』新事務所長が語る思い/武雄河川事務所長・真鍋将一氏

2025年09月02日(火)

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人物

真鍋所長

武雄から未来の治水を描く


■武雄河川事務所長としての抱負
 佐賀大学農学部で大学院まで6年間学んだこともあって、武雄勤務は初めてですが、約20年ぶりに“帰ってきた”という感覚が強いです。
近年の気候変動の影響で、洪水被害だけでなく、渇水も起こりやすくなっているなか、ただ既存の計画を淡々と実行するだけでなく、先を予測した仕事に取り組んで行きたいと考えています。

■特に力を入れて推進していきたい事業や解決したい課題 
 令和元年、3年の出水により、甚大な被害が発生した六角川水系では、「新・六角川水系流域治水プロジェクト」に基づき、河川整備の加速化を図るとともに、本川・支川、上流・下流などの流域全体を俯瞰し、国・県・市町・住民など、あらゆる関係者が協働して流域全体で水害を軽減させる「流域治水」を推進しています。
 

 なかでも、特定都市河川浸水被害対策法に基づき、令和7年3月に九州で初めて策定した六角川流域水害対策計画(椛島橋より上流域)では、令和6年度で完了した激特事業に引き続き、依然残る床上浸水被害の軽減・解消に向けて、しっかりやっていきたいと考えています。引き続き協議を重ね、住民の方に寄り添ったきめの細かい事業を進めて参ります。

 また、水災害対策のみならず、川を介した人との交流も進めて行き、地域の活性化にも繋げていきたいと思っています。

■地域に根付いて活動する建設事業者への期待やメッセージ 
 地域の安全・安心を確保するためには、特徴ある六角川や松浦川の形状・気象等に精通し、地域に根ざし、地場ならではの経験に基づく知識、実行力(工事、災害対応)を持つ地域建設業界の方々の力が必要不可欠です。また、国土強靱化の推進、佐賀県内地域の更なる活性化のためにも、ぜひとも引き続き、ご協力をお願い申し上げます。

【略歴】
・平成17年4月 国土交通省入省 中国地方整備局出雲河川事務所調査設計課
・平成19年4月 国土交通省政策統括官付政策評価官付係長
・平成23年8月 九州地方整備局宮崎河川国道事務所海岸課長
・平成26年8月 国土交通省水管理・国土保全局水資源部水質源計画課課長補佐
・平成30年7月 広域制度企画室専門調査官(交付金担当)和歌山県県土整備部河川課長
・令和2年4月 中部地方整備局設楽ダム工事事務所長
・令和5年4月 岐阜県県土整備部河川課長
・令和7年4月 現職

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