モロドミ建設㈱が新病院に陶板画寄贈/病院長「貴重な憩いの場ができた」
2025年07月17日(木)
地域貢献
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7日に開院した公立佐賀中央病院(多久市東多久町)にモロドミ建設㈱が陶板画51点を寄贈した。柴村英男代表取締役は「地元らしさを感じるものを贈りたかった」と話し、佐藤清治病院長は「貴重な憩いの場ができた」と感謝を述べた。
寄贈されたのは、多久市出身で世界的に高く評価される画家・池田学氏が描いた動物や昆虫の細密画を、特殊かつ高度な技術で陶板に転写した作品。原画は、2023年に多久市が購入した「動物画シリーズ」と呼ばれる51点。題材には、キリン、カワセミ、トビハゼ、カブトムシなど馴染みのあるものに加え、マレーグマや海外のアオガエルといった珍しいものも。
モロドミ建設㈱は病院建設工事を施工したJVに加わっていた。「地域の医療を担う病院建設に携わった一員として、また多久市でお世話になっている建設業者として、地元らしさを感じるものを贈ろうと考えた」と柴村代表取締役。南多久町の同社向かいで動物病院を経営する㈲ムラオカ・クリニックファーム(村岡豊一郎代表取締役社長)と共同で贈った陶板画は、病院1階受付そばの一室に展示されている。
佐藤病院長は「原画は市役所で10点程度をローテーションで展示されているが、いちどきに全部を見る機会はなかなかない。しかし51点すべてを陶板画で提供いただいたおかげで、まとめて鑑賞できる貴重な場になった。本当にありがたい」と謝意を述べ、「この部屋は会議室にする予定だったがこのような寄贈をいただいたことで、院内の憩いの場にすることにした」と笑顔で語った。
陶板画は「子どもたちに見てほしい」との池田氏の思いから、子どもの目線の高さで展示されている。