松尾建設㈱がグループの森で下刈作業/「自然意識できる人材に」
2025年07月12日(土)
地域貢献
その他
松尾建設㈱と同社グループは5日、北山地区(佐賀市富士町)の『松尾建設グループの山』で植樹した苗木の育成を助けるための下刈作業を実施。50人以上が参加して汗を流した。松尾哲吾代表取締役社長は「活動を通して、皆が自然を意識しつつ地域の発展を担う人材になってくれれば」と話す。
『松尾建設グループの山』は、北山貯水池に面した一画で、面積は約1000平方㍍。県の『森川海っ人プロジェクト』に賛同した同社が10年間に渡って管理を担う。昨年12月にイチョウなどの苗木300本が植えられ、同社およびグループが年2回の手入れを行う計画で、今回は植樹後初めての作業となった。
作業前に県農林水産部森林整備課の武田経孝課長があいさつ。2028年に佐賀県で開催予定の全国都市緑化フェアと山の博覧会(仮称)に触れ「これから森林や緑への注目が高まる。それに先駆ける皆さんの活動に感謝申し上げます」と述べた。
熱中症対策や安全作業の心得を再確認して山に入った参加者たちは、グループに分かれて作業を開始。イチョウ、ヒトツバタゴ、ヤマザクラ、センダン、アラカシ、ヤブツバキが植えられており、その成長を確認しつつ雑草木を刈り取っていった。
「弊社の歴史をたどると鍋島藩の山林を管理していたこともあり、創業の原点に立ち返るという思いも込めて県と協定を結んだ」と松尾代表取締役社長。「この活動を通して、皆が自然を意識しつつ地域の発展を担っていける人材になってくれたらと願っている。またグループ内の交流の機会になってほしい」と語った。