SAGA建設技術フェア2025

『救助犬を正しく知って』/日本レスキュー協会・高木美佑希氏の特別講演

2025年06月21日(土)

SAGA建設技術フェア2025

その他

高木氏

 2日目12日午後1時から特定非営利活動法人日本レスキュー協会の高木美佑希氏が「災害救助犬の活動について」と題した特別講演を行った。

 同協会は1995年の阪神淡路大震災をきっかけに発足。「犬とともに社会に貢献する」との理念のもと、災害救助犬やセラピードックの育成と派遣、そのほか動物福祉活動を行っており、高木氏自身も広島土砂災害や能登半島豪雨災害の現場で災害救助犬とともに活動してきた。

 講演では、災害救助犬とは何かという解説から始まり、災害発生から現地に赴くまでの流れ、そして災害現場での救助犬の働きぶりが説明された。

 人間の目や耳では発見が困難な場所にいる要救助者を見つけることに優れた災害救助犬だが、「警察犬や盲導犬となにが違うのか」といった認知度の低さゆえに活動の機会を得られないこともあったという。被災地で災害救助犬が能力を十分に発揮するには、その存在を広く、正しく知ってもらうことが重要と高木氏は話す。

 講演では動画が上映され、訓練や実際の被災地での災害救助犬の様子が映し出された。受講者らは、普段目にする機会のない貴重な映像に見入っていた。

 高木氏は「この講演を機に、災害救助犬のメリットを理解し、可能であれば支援をお願いしたい」と呼びかけて講演を終えた。


TOP