佐賀市管工事協同組合/小中8校で蛇口200個点検/災害時に備え市に協力
2025年06月19日(木)
地域貢献
理路雑然
佐賀市管工事協同組合(43社、原田恵三代表理事)は、5月31日、佐賀市内の小中学校の蛇口を点検するボランティア活動を実施した。蛇口を200個以上点検し、破損箇所や水漏れを修繕して回った。
この活動は毎年6月1日からの水道週間に合わせて同組合の若手有志が中心となって行っている。対象は佐賀市が緊急時の避難所に指定している小中学校および公民館で、同市と優先順位を相談の上、2023年から5年計画で順次点検している。
今年の活動には若手18人が参加し、5班に分かれて小中学校8校で蛇口の清掃や水量調整、パッキン交換などを行った。点検した水飲み場などは合計69カ所で蛇口の数は200個を超えた。
活動に参加した小栁泰教氏(㈲小栁工業代表取締役)は「今年も有志が集まり、実施できてよかった。普段は子どもたちが利用し、緊急時は避難先になる場所なので不具合があれば、いろんな方々に不便をかけることになる。そうならないよう事前に点検、修理できるこの取り組みはとても大事。来年、再来年もしっかりと行っていきたい」と話す。
同組合は23―25年度で26校を点検した。佐賀市教育委員会の丹宗成一教育長は「専門的な視点で水道設備を点検していただくことで、子どもたちや地域の方が安全・安心に水道を使用できる。ご尽力に大変感謝している」と述べた。
同組合は能登半島地震の被災地に一カ月で延べ320人の組合員を派遣するなど、災害時のボランティア活動にも力を入れている。