地域貢献

県工業会施設機械部会/土のう1500袋製作/佐賀市の備えに協力

2025年05月27日(火)

地域貢献

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作業の様子=佐賀市水防センター(嘉瀬町)にて (1)

作業の様子=佐賀市水防センター(嘉瀬町)にて (2)

 佐賀工業会施設機械部会(松瀬友哉部会長)は23日、佐賀市に協力して土のうづくりボランティアを実施した。同部会企業から50人以上が参加し、1500袋を作製した。

 土のうは佐賀市が毎年出水期を前に準備しているもので、浸水時に一般家庭などに配布される。

 当日はまず佐賀市建設部道路整備課の職員から活動参加への感謝の言葉が述べられ、続けて作業手順が説明された。参加者は、袋に土を詰める、ひもを結ぶ、運搬して積み上げるといった役目を決めて手際よく土のうをつくり上げていった。

 活動責任者の大坪範久氏(㈱ミゾタ)は「佐賀市の防災の取り組みに貢献できればとの思いで毎年このボランティアに参加している。水門やポンプを手がける私たちとしては、水害が起きないことが一番だが、もしもの備えは重要」と話し、同社の新入社員30人に向けて活動の意図を伝えた。「単純作業の繰り返しで大変だけど、大切なことだと思う」と話す金子志有氏は近年の水害のニュースなどを見て治水に携わる道を選んだ。「だんだんスムーズに作業できるようになった。皆で協力すれば大きな目標も達成できると実感した」と語る古賀宥達氏は武雄市北方町の祖母が被災した際にポンプが役立っているのを見て進路を決めたという。作業を通して自分たちの仕事の社会的役割を実感しているようだった。

 佐賀市は他団体とも協力し、土のう1万2000袋ほどを準備する。佐賀市役所と水防センターで備蓄するほか、冠水被害が多い佐賀駅周辺の公園、公民館にも配布される。

 23日の活動に参加した部会企業は次の通り(順不同)。

 ▽㈱協和製作所▽㈲小松鉄工所▽田中鉄工所㈱▽㈱ミゾタ


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