地域貢献

出水期に備え土のう3千袋作製/佐賀県土木協会佐賀支部・佐賀市土木災害ボランティア連絡協議会

2025年05月15日(木)

地域貢献

その他

活動の様子1

活動の様子2

 (一社)佐賀県土木協会佐賀支部(小山田秀雄支部長、会員25社)と佐賀市土木災害ボランティア連絡協議会(武富晋一郎会長、41社)は9日、出水期に備えた佐賀市の土のうづくり活動に協力。両会から約120人が参加し、土のう3000袋を製作した。

 土のうは梅雨の時期や豪雨時に佐賀市が一般住宅の水害対策用に配布しているもの。建設関連団体などの協力を得て例年1万~1万5000袋ほど準備しており、両会は毎年合同で土のうづくりに参加している。

 作業は午前9時から正午にかけて佐賀市水防センター(嘉瀬町)で行われた。両会の会員らは手際よく袋に砂を詰め、完成した土のうを積み上げていった。

 活動について佐賀県土木協会佐賀支部の篠原裕治氏(㈱大和建設、執行役員)は「日頃お世話になっている地域に、工事のほかにも恩返しができる良い機会と考えて協力させてもらっている。こうした活動も含めて、災害で被害の出ないまちづくりに励んでいきたい」と話す。佐賀市土木災害ボランティア連絡協議会の武富会長は「災害に対して自助努力だけでは限界がある。佐賀市の土のう配布は他の自治体から注目されている取り組み。それに協力できて、市民の皆さんの役に立てればなにより」と述べた。

 佐賀市建設部道路整備課の園田卓司維持係長は「昨年大きな水害はなかったが、それでも1万袋ほどが利用された。市民の要望に市の職員だけで応えるのは難しい状態で、こうして建設関係の方々がボランティアで力を貸してくださり、非常に助かっている」と感謝を語る。

 佐賀市は今年1万2000袋程度を用意する予定。土のうは佐賀市役所と水防センターで備蓄するほか、冠水被害が多い佐賀駅周辺の公園、公民館などに配布する。


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