【連載コラム】海辺の街から~第9回:AIに仕事が取られる?
2024年12月21日(土)
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安心してください。私の独断と偏見ですが、建設業界はAIに仕事は取られません。建設機械が進化し、自動化できるものも少しずつ増えていますが、結局は使いこなせる「ヒト」がいなければただのモノです。AIに仕事を取られるのだと不安を煽る所がありますが、AIを使いこなす人に仕事を取られる、の間違いです。
現代のAI技術は、計測や解析、リスク予測、施工管理などの補助的な分野で活用が進んでいますが、熟練の作業員のように、現場ごとに異なる複雑な状況を判断したり、臨機応変に対応したりする能力には限界があります。
例えば、狭小地や複雑な地形、予測できない天候の変化に対応するには、人間の経験や判断力が不可欠ですよね。後は何といっても、建設現場では人との協調やコミュニケーションが求められる場面が多くあります。
AIやロボットが実際の現場で人間と同様に効率よく連携するには、現段階の技術では十分ではありません。そのため、AIはあくまで建設業のサポートツールであり、仕事を完全に奪う存在にはならず、むしろ技術の発達は人口減の日本では不可欠な要素とさえ思います。