佐賀完工高2024/対象業者数減も総額は増加/1~4位は14期連続の同順位
2024年11月19日(火)
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本紙では、県内建設業者を対象とする「平均完成工事高順位」をまとめた。経営事項審査結果(審査基準日2022年10月1日~23年9月30日)をもとに2カ年または3カ年の平均完成工事高を業種別に集計。対象業者数は1014社で、前回集計分から30社減少したものの、完成工事高総額は6期連続増の4388億4628万円となった。総合の部では100億円以上の企業は3社。トップは松尾建設㈱で、1~4位は14期連続の同順位だった。
完工高合計金額の推移(グラフ参照)を見ると、減少傾向から2014年に増加に転じ、その後は増加傾向で推移。18年に減少したものの、今回3・0%の増加で6期連続の増加となった。
平均完成工事高の規模別に見た業者数は、「1億―5億円」が最も多い421社で全体の41・5%を占めた。次いで「5000万―1億円」の204社(構成比20・1%)、「1000万―5000万円」の182社(同17・9%)と続いた。「5億円以上」は161社(同15・4%)、「1000万円未満」は47社(同4・6%)となっている。前回と比べると、「1000万―5000万円」の業者が減少した。
工事種類別に平均完成工事高の総額を見ると、前回比プラスは18業種で、うち▽ガラス▽水道施設▽造園―は二桁増。一方、マイナスとなったのは▽左官▽熱絶縁▽板金▽消防施設▽電気―など11業種だった。
■「5億円以上」は8社増
本紙がまとめた県内建設企業の完成工事高のうち、「総合の部」5億円以上の企業は161社で合計金額は3107億円。「総合の部」5億円以上の企業数は2013年から年々増えており、前回集計分と比べると企業数が8社増、合計金額が106億円増だった。また、100億円以上の企業は松尾建設㈱と㈱佐電工、㈱中野建設の3社となった。
上位10社は前年と同じメンバーで、▽松尾建設㈱730億4627万円▽㈱佐電工175億0379万円▽㈱中野建設139億8131万円▽㈱ミゾタ99億1953万円▽牟田建設㈱74億0701万円▽㈱大洋建設63億4733万円▽㈱上滝建設53億9078万円▽五光建設㈱52億4655万円▽唐津土建工業㈱46億4959万円―の順。1~4位は14期連続の同順位で、7位の上滝建設が昨年から順位を一つ上げた。
主な工種を見ると、「土木一式」は松尾建設㈱が前回と変わらずトップ。このほか、「建築」「とび・土工・コンクリート」「舗装」も松尾建設㈱がトップとなった。
「電気」「管」「電気通信」も㈱佐電工が前回と変わらずトップ。
このほか、「塗装」が㈱ハットリ工業、「機械器具設置」が㈱ミゾタ、「造園」が㈱天本緑地造園で、いずれも前回と同じ。一方、「鋼構造物」では変動し、五光工業㈱が38億1650万円でトップとなった。