新会長・新理事長に聞く~人材確保・育成、生産性向上の取り組み~/佐賀県室内装飾事業協同組合・今泉昭博理事長
2024年08月28日(水)
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人物
「中小零細企業を守る施策を」
■人材確保と育成について
今後、少子高齢化による技術者不足の時代になり、若年技術者の育成が急務となっている。組合では、技能検定試験のトライアルを含め、技術を取得するための各種講習会を実施する予定で、知識やスキルを習得できる機会を増やしていきたい。
また、雇い入れに関して、以前はハローワークなどへの求人で一定の求職者が見込めたが、最近はあらゆる求人活動に対して求職者が不足しており、人材確保の方法として、外国人研修制度などの活用も増えている。
■生産性向上の取組みについて
働き方改革は、労働者が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を選択できるようにするための改革で、2019年に施行された「時間外労働の上限規制」や「年5日以上の有給休暇取得義務」などがある。
今のところ弊社でもクリアしているが、「フレックスタイム制」については、現場の施工手順などで足並みが揃わず、業務効率が悪くなるため、導入が難しい状況となっている。
組合員の各社においても少子高齢化で人手不足感が否めない中で、このような制限の導入は難しく、生産性向上に向けて、労働者のみならず、中小零細企業自体を守るための施策が必要だと思う。