SAGA建設技術フェア2024

【技術者発表】若手技術者が発表、「建設業界の魅力」

2024年06月20日(木)

SAGA建設技術フェア2024

その他

篠原航平氏

西田淳平氏

中村正太氏

 12日の技術者発表では、(一社)佐賀県建設業協会から篠原航平氏(牟田建設㈱)が自身の考える建設業の魅力について話した。篠原氏は経験がなくとも何とかなると語り、建設業に興味を持ち、これから目指そうとする人に力強いエールを送った。

 高校卒業後、1度は異業種の工場に就職した篠原氏は、牟田建設㈱に再就職した。持ち前のコミュニケーション能力を武器に、未経験からのスタートだったが、努力を重ね、初めてメインで関わった仕事を終えた時には、とても達成感を感じたという。

 講演の中で篠原氏は、給与アップなど前職からの改善点を説明したが、なによりもより大きなやりがいを持てるようになったことを強調した。

 篠原氏は、自身と同じく未経験から建設業を志す人に対し、「たとえ未経験者でも、やる気とコミュニケーション能力があれば何とかなる」と力強く語っていた。

 ◇ ◇ ◇ ◇

 13日には、建設業の魅力について(一社)佐賀県建設業協会から西田淳平氏(㈱山﨑建設)と中村正太氏(㈱中野建設)が講演した。二人は建設業の仕事内容から仕事のやりがいまで丁寧に説明し、建設業の未来に役立てようと熱心に語った。

 はじめに、西田氏が登壇、入社してすぐに有明海沿岸道路(佐賀福富工区)の工事に3年ほど携わったことを語った。長く携わった工事が完了し、一般の方が実際に通行するところを見た時の感動と達成感は大変素晴らしいものだったと説明。この感動は他の仕事では感じることができないものと伝えた。併せて、従来の技術よりも効率が良いICTを若手技術者が使いこなせるようになれば、現場で貢献できることなどを話した。

 西田氏は自身の目標として、先輩たちから知識を吸収して少しでも追いつけるようになりたいと語った。

 続けて、中村氏が登壇、建設業の仕事は力仕事のイメージがあると思うが、実際は技術開発や営業などいろいろな仕事があることを紹介した。

 建設業界は今、給与・休暇・希望という新3Kを目指して改革が進められていることを説明、▽給与の部分では、公共工事などの労務単価が見直され、さらに給与に反映するように取り組んでいること▽休暇の部分では、4週8休を前提とした工期の設定や書類を電子化して効率化するなど、休暇を取得しやすいよう取り組んでいること▽希望の部分では、従来3Kの「きつい・汚い・危険」という作業はICT施工が進んでいることで無くなりつつある。大手の建設会社では無人の重機で施工を行ったことがあること―など具体的に新3Kへの取組み事例を話した。


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