㈱大義建設が棚田でボランティア／鉄柵作業に感謝の声

　小城市の㈱大義建設（大家良太郎代表取締役）は１５日、同市江里山の棚田地域で害獣対策の鉄柵設置などを行った。２０２１年から続く活動に地域から感謝の声が上がった。

　当日は同社社員１０人をはじめ、大学生ボランティアや地域関係者など総勢４０人以上が作業に参加。複数グループに分かれて鉄柵の設営や補修、不要箇所の撤去を大規模に実施した。力仕事を積極的に引き受ける同社社員たちに、感心と感謝の声がかけられていた。

　秀島德男地区長は「大がかりな作業でずっと協力してもらっている。技術と経験を生かして、丈夫な柵をつくってもらい助かった。地域の企業に支えてもらえて心強い」と話す。

　天山山系の中腹、標高約２５０㍍にある江里山の棚田は地域の高齢化、後継者不在による人手不足が深刻な問題になっている。同社は２１年１２月に江里山の棚田地域と保全や活性化に係る「ボランティアに関する協定」を締結。害獣対策用の鉄柵の手入れや除草作業などに協力してきた。

　佐藤学専務取締役は「ボランティア活動も３年目になった。地元の方々と協力し作業を行っているが、やはり人手不足などの問題解消はなかなか厳しいと実感している。少しでも私達から江里山棚田についての情報・魅力を発信し、たくさんの方に知ってもらえるようこれからも活動に力を入れていきたい」と話す。