【技術者発表】女性技術者4人が発表、建設コンサルタントの仕事や魅力を伝える
2024年06月20日(木)
SAGA建設技術フェア2024
その他
13日の女性技術者発表では、スー・ヤダナーライン氏(シマウチエンジニアリング㈱)、森彩純氏(同)、森永翔子氏(㈱親和コンサルタント)、真木恵氏(㈱トップコンサルタント)―の4人が登壇。自身の経験を踏まえ、建設コンサルタントの仕事内容や魅力を伝えた。
ミャンマー出身のスー氏は、日本の土木技術を学ぶため、2020年に佐賀大学大学院に留学。佐賀市のシマウチエンジニアリング㈱に入社し、2年間で道路設計や橋梁補修設計、災害復旧設計などの業務に従事した。発表では、災害復旧設計の写真撮影の難しさや大変さを説明した上で、「知識や経験を増やし、地域社会に貢献できるように頑張りたい」と話した。
入社2年目の森氏は、橋梁点検の現地踏査に行った時の1日のスケジュールを紹介。現場での写真撮影に備え、午前中に踏査資料を確認し、午後からポールや巻き尺を使って写真を撮ったことを説明。その中で「撮り直しが大変なので、いろいろな場所や角度から全体、長さ、周りの建物などが分かる写真を撮る。ケガや事故が起こらないように、周りの状況に注意を払っている」と語った。
森永氏は、高校3年の職場見学で訪れた㈱親和コンサルタントの会社説明で「建設コンサルタントとは良き相談役であり、土木の町医者のようなもの」と説明され、その言葉に感銘を受けて入社を決意し、建設コンサルタントに魅力を感じるきっかけになったことを紹介。今後の目標として「やらなければいけない仕事が増えてくるので、その時に困らないように測量士や技術士の資格取得を目指したい」と話した。
㈱トップコンサルタントの設計グループに所属する真木氏は、パソコンで図面を描くことが好きで、この業界に入った。これまで従事した業務を振り返り、「土石流調査の現場作業は厳しかったが、これが地域の安全安心に繋がると思うと、やりがいを感じた」と話し、建設コンサルタントの魅力については「女性と男性の区別はなく、成果を仕上げた時の達成感が味わえること」と語った。