SAGA建設技術フェア2024

【フェア直前特別インタビュー】佐賀県建設技術支援機構 王丸義明理事長に聞く/最新技術や製品に触れて

2024年06月06日(木)

SAGA建設技術フェア2024

その他

王丸理事長hp

 「SAGA建設技術フェア2024」が12・13日の両日、佐賀市のSAGAプラザ(総合体育館)大競技場で開催される。会場では県内外より59の企業・団体がブースを出展。環境・防災・コスト縮減・維持管理・佐賀の技術・インフラDXの6分野で最新技術や新工法を紹介する。特別講演や技術者による発表も行われる。主催者の(公財)佐賀県建設技術支援機構の王丸義明理事長に、フェアの目的などを聞いた。



①開催にあたり


 今年に入ってすぐ1月1日に能登半島地震が発生しました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、1日も早い復興を願っています。地震や豪雨などの災害対応や復旧・復興において建設業界が果たす役割は大きく、我が国の安全・安心な社会の実現には欠かせないのが建設産業です。

 SAGA建設技術フェアは、▽建設分野(土木・建築)の技術・工法・製品などについて産学官における技術情報の交流の場を提供すること、▽建設分野の技術開発や新技術導入の促進を図ること、▽多くの方々に建設業界の魅力や社会資本整備の必要性について理解を深めてもらうこと―を3つの柱としており、建設産業の発展およびキャリアデザイン教育の推進に寄与することが目的です。会場では、計画・調査・設計・施工・維持管理の各段階における多くの技術や製品に触れていただくことができます。


②昨年との変更点


 当フェアに初めて出展される団体もあり、59団体の出展があります。様々な分野の技術や製品が紹介されます。

 また国土交通省・佐賀県・佐賀県建築士会などにご協力をいただき、パネル展示を行います。昨年度はエントランスなどに展示しましたが、出展ブースを回りながらパネルもゆっくり見ていただけるように、ブース会場内に設置するように変更しました。


③今年の見どころ


 特設ステージでは、特別講演、技術者発表、学生研究発表会、展示技術プレゼンテーションを行います。

 特別講演では、1日目は建設業界では有名な『噂の土木応援チームデミーとマツ』のマツこと松永昭吾氏に、建設技術者が理解しておくべきデジタル化や働き方改革などについてご講演いただきます。2日目は佐賀地方気象台の平松和馬様に、近年の佐賀県における異常気象や豪雨災害を振り返り、今後の備えについてご講演いただきます。

 技術者発表や学生研究発表では、今後の建設業界を担う若手の技術者・研究者や女性技術者が感じている建設業界の魅力、発表者の皆様が描く今後のキャリアデザインついて聞くことができるでしょう。また展示技術プレゼンテーションでは、出展ブースの中から技術や製品を紹介していただきます。

 パネル展示では、普通科高校の写真部が土木現場をキリ撮り、写真展を通じて土木の魅力を発信する青春BUILDプロジェクト(代表:デミー博士)の写真展『高校生がみた土木の世界』も行います。県内では唐津西高校と武雄高校の写真部が参加しています。写真展を通して、高校生から見た土木の驚きや発見を感じてもらうことができます。


④来場予定の皆様へ


 近年の建設業界では、働き方改革による時間外労働の上限規制の適用、i‐Construction2・0の策定、インフラ分野のDX推進、カーボンニュートラルやグリーン・トランスフォーメーション(GX)による環境問題対策、災害対応・復興、など多くのキーワードあるいは課題が挙げられます。それらを解決するための技術や情報がフェアには溢れています。是非ともご来場いただき、今後の業務に役立てていただければ幸いです。


【略歴】
王丸義明(おうまる・よしあき)。1984年4月に佐賀県庁に入庁。県土づくり本部河川砂防課技術監、同交通政策部港湾課長、産業労働部関西・中京事務所長、県土整備部副部長、佐賀土木事務所長を歴任し、2021年3月に退庁。同年6月より現職。



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