工業会施設機械部会が土のう2500袋作製 /水害備え佐賀市に協力
2024年05月21日(火)
地域貢献
地域貢献
佐賀工業会施設機械部会(田中辰明部会長)は17日、佐賀市に協力して出水期の水害に備えた土のうづくりボランティアを実施した。部会企業から46人が参加し、2500袋を作製した。
作業開始前に活動責任者の大坪範久氏(㈱ミゾタ)があいさつし「災害が起きず、土のうを使わずにすむことが一番良いが、備えは大切。水害などが予想されるときに市民の皆さまの防災に少しでも貢献できればとの思いでこのボランティアに参加している」と改めて活動の意図を参加者に伝えた。
佐賀市建設部道路整備課の職員から説明を受けて作業を開始。㈱ミゾタからは新入社員24人が土のうづくりに初挑戦した。山本将瑛氏は「大変な作業だと思う。これまで見かけていた土のうもいろんな人が苦労して準備してくれていたんだと分かった」と話す。「水が身近にあってそれを大事にしている佐賀県で社会貢献をしたいと考え、この道への就職を決めた。これまでは助けられる側だったが、これからは防災の工夫をしっかり学んで、こうした活動にも積極的に取り組んでいきたい」と意欲を見せた。
市は他団体とも協力し、土のう1万3000袋ほどを準備する。佐賀市役所と水防センターで備蓄するほか、冠水被害が多い佐賀駅周辺の公園、公民館にも配布される。同課の園田卓司係長は「冠水が多い街中などでは、土のうはとても頼りにされている。市職員だけで多くの土のうを準備することは困難なため、ボランティアの皆さんの協力には非常に助けられている」と感謝を語った。
17日の活動に参加した部会企業は次の通り(順不同)。
▽㈱協和製作所
▽㈲小松鉄工所
▽田中鉄工所㈱
▽㈱ミゾタ