地域貢献

SATOMORIがこまなき里山で植樹「木々の成長見守って」

2024年02月29日(木)

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当日の様子1

当日の様子2

 自然環境に関する技術支援事業を行う「特定非営利活動法人SATOMORI」(田中和生代表理事、朝日テクノ㈱会長)は25日、「いまり こまなきの里山」で植樹イベントを開催した。県内外から30人以上が集まり、約2000平方㍍の斜面に苗木300本を植えていった。


 植樹の場所は伊万里市大川町駒鳴の山地。3年前に杉を間伐した一画を里山(雑木林)に戻す取り組みで、県の補助を受けて昨年から実施している。


 当日は家族連れのほかカルビー㈱九州支店(福岡市)からも多くの参加者があり、ヤマザクラやイロハモミジ、コナラといった「さがの樹」に認定されている6種を植樹した。


 こまなきの里山は、2012年施行の「環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律」に基づき、九州で最初の認定を受けた「体験の機会の場」で、これまでにもSATOMORIや県の主催で水辺遊びや里山探検といったイベントが行われてきた。


 「20年後、30年後に昆虫採集などもできる森になってほしい。水質浄化や土砂崩れの防止といった機能も発揮してくれたら」と田中理事長。「参加してくれた子どもたちが木々の成長を見守ってくれればうれしい」と次世代への期待を語った。


 参加者たちは指導を受けながら慎重な手つきで苗木を植え込んでいった。小学4年生の男の子は「去年もここに木を植えた。早く大きな木になってほしい」と話し、元気に斜面を行き来していた。


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