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【2024年度佐賀県内事業展望】吉野ヶ里公園で官民連携/スノーピークJVと協定

2024年01月04日(木)

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西口エリアのイメージパース:佐賀県提供

■佐賀県立大学(仮称)/28年4月以降の開学目指す

 佐賀県は、佐賀県立大学(仮称)の設置に取り組む方針。経営情報学部(仮称)を設け、学部内は学科に細分化せず、理系(情報・IT・デジタル)と文系(経営・マネジメント)の双方の素養、知識、センスが身につく教育を目指す。入学定員は200―300人を想定し、実践的なカリキュラムや県内企業との連携、他大学との連携など、特色ある教育手法を取り入れる。
 大学の設置場所は引き続き検討を続け、企業、研究機関、教育機関などとの連携を図る観点と、通学利便性なども考慮して決め、28年4月以降の開学を目指す。


■鳥栖特別支援学校整備/教室棟増築を年度内入札

 佐賀県は、24年3月末で閉園する九千部学園(鳥栖市)の施設と用地を活用し、鳥栖特別支援学校を整備する。同校の就業区域は鳥栖市、基山町で、障害種別は知的障害。学部は小学部、中学部、高等部を設ける。
 現在の計画では、23年度に測量や土木工事の設計を行い、順調に進めば教室棟増築工事(小中学部・特別教室棟、面積約1900平方㍍)の工事入札も23年度内に実施する予定。同工事の実施設計は石橋・平野JVが担当しており、23年度内に完了する見通し。
 23年度11月補正予算では、同工事に関する3カ年継続費14億3237万円を設定しており、工事は24―25年度の2カ年で施工する計画。
 このほか、既存施設の改修も実施する予定で、26年4月の開校を目指す。


■吉野ヶ里公園で官民連携/スノーピークJVと協定

 佐賀県は官民連携事業(Park―PFI)により、県立吉野ヶ里歴史公園(神埼市、吉野ヶ里町)の整備、管理を行う。昨年11月に㈱スノーピーク(新潟県)・㈱ワークヴィジョンズ(東京都品川区)・㈱大洋建設(佐賀市)の共同企業体と基本協定を締結した。期間は同日から最長で20年間。
 事業対象は、県が管理する同公園の西口エリアと北口エリアの一部となり、「歴史を知る公園から歴史を体験する公園へ」を事業コンセプトに整備を行う。
 西口エリアには交流拠点施設や宿泊施設、サニタリー棟、キャンプフィールドを整備。北口エリアにも宿泊施設、キャンプフィールドを設ける計画。宿泊施設は合計で約8200平方㍍、提案施設(キャンプフィールド、駐車場、サニタリー棟など)は合計で約5万4600平方㍍となる予定。
 交流拠点施設と提案施設の整備費用は県が支出する計画で、23年度当初予算で限度額9億2000万円の債務負担行為を設定。宿泊施設は民間事業者が建設する。
 今後のスケジュールは、2023年度に基本設計や実施設計、24年度に工事を施工、25年度の新施設オープンを目指す。



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