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【2024年度佐賀県内事業展望】唐津・伊万里地区/新唐津市民会館、6月までに施工業者決定

2024年01月04日(木)

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唐津市民会館(俯瞰イメージ)

唐津市民会館(施設東側より)

■新唐津市民会館/6月までに施工業者決定

 唐津市は、新たな唐津の歴史・文化・観光の拠点として市民会館と曳山展示場を一体的に整備する方針。施設規模は鉄筋コンクリート(一部鉄骨鉄筋コンクリート)造、鉄骨造の地下1階、地上4階建て(4階は設備フロア)・延床面積約7280平方㍍。多目的ホールの客席数は829席となっている。
 1970年に建設された唐津市民会館(同市西城内6の33)は鉄筋コンクリート造4階建て・延床面積7936平方㍍で、建設から50年が経過して耐震不足や設備の老朽化が進行しているため、現在地で改築する。また、併設の曳山展示場についても市民会館改築と合わせて整備を行う方針。
 市民会館(ホール)と曳山展示場を一体的な屋根でつなぎ、唐津城や唐津神社と呼応するデザインを採用。市民会館と曳山展示場は中央通路上の2階レベルで接続し、共用ロビーや吹き抜けを介して一体的につながる空間となる。
 今後の事業スケジュールは2024年2月までに実施設計を完了。その後、24年3月議会に建設工事費の議案を上程、可決されれば4月から建設工事の入札準備に入り、6月までに施工業者を決定。6月議会での工事契約議案の審議を経て、建設工事に着工、26年3月の新市民会館の完成を目指す。現時点での概算建設費は約83億9000万円を見込んでいる。


■国見台公園施設建替え

 伊万里市は国見台公園の体育館および武道館の建て替えを計画している。事業期間、予算などは未定。
 体育館は1971年に、武道館は1977年に利用を開始。いずれも老朽化による建て替え時期が迫っている。同市は市中央部の基幹公園としてのさらなる活用を踏まえ、建て替え計画のモデルとするための先進地視察を行う。
 なお同公園内の野球場および球技場の各種改修は完了済、プールは解体工事が進んでいる。


■玄海町図書館等複合施設整備/25-27年度建築工事

 玄海町は、町民会館を一部改修した上で増築し、手狭になった町立図書館と児童館を複合化した施設を整備する。現在の計画では23年度末に町立図書館等複合施設の基本設計を終え、24年度から実施設計に着手、25―27年度で建築工事を施工し、27年度中のオープンを目指す。概算事業費は11億7787万円を見込んでいる。
 現在の計画では、複合施設の構造を鉄骨造または鉄筋コンクリート造と想定しており、増築部分の面積は約1500平方㍍、延床面積は約2100平方㍍(増築・改修部分)を見込んでいる。機能別では図書館の増築部分が891平方㍍、改修部分が720平方㍍、児童館の増築部分が534平方㍍となる。
 基本設計業務に関しては㈱俊設計(福岡市)と業務契約を締結し、24年3月29日の履行期限で基本設計を行っている。
 全体の概算事業費は11憶7787万円(図書館機能9億0769万円、児童館機能2億7018万円)で、内訳は設計および施工監理費が1億8632万円、建設工事費が9億9155万円となる。


■内山地区に複合施設整備/有田町が市場調査へ

 有田町は、有田内山地区(重要伝統的建造物群保存地区)の旧佐賀銀行有田支店跡地に新複合施設の整備を計画している。
 同地区の活性化を目的としており、適正な規模や運営手法、施設での実施事業などについて、施設運営の意向を持つ法人ほかを対象にサウンディング型市場調査を実施する。
 対象エリアは、旧佐賀銀行有田支店跡地(1370・6平方㍍)と同支店行員用駐車場跡地(226・64平方㍍)。また、駐車場を敷地内または近隣に確保する考え。



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