地域貢献

電工組青年部会と産技生が学院正門電飾で飾る /実地で技術伝え、学ぶ

2023年12月21日(木)

地域貢献

その他

センスが問われる作業に緊張

作業後の記念撮影

 佐賀県電気工事業工業組合青年部会(中島正太郎部会長)と県立産業技術学院(池田積学院長)の電気システム科1年生は12日、学院正門を彩るイルミネーションの取り付け共同作業を行った。生徒たちは不慣れな作業に苦戦しつつも、青年部会員とともに飾りつけを完成させた。


 この作業は今回で2回目。昨年は正門南側を実施。今回は北側に電飾を施した。当日は青年部会から7人が参加。生徒8人とともに準備した高所作業車を使い、木には電飾約65㍍を、植え込みには網状電飾10平方㍍を取り付けた。生徒たちは初めての作業に戸惑いながらも、青年部会員からアドバイスを受けて無事に完了。電飾が点灯すると歓声を上げた。


 作業後の感想を生徒の松尾隆生さんに尋ねると「インターンシップで高所作業の経験はあったが、それでも飾り付けは大変だった。周りを見て動くことの難しさを知った」と答えた。


 ほかの生徒たちからは「必要な道具をきちんと準備しておくことが大事だと感じた」「高所作業車に乗れていい経験になった。もっと高い場所の作業もやってみたいと思った」「初めての屋外の作業だった。既存のものをかわして配線する大変さなど、やってみないと分からないことがたくさんあるなと思った」といった声が聞かれた。


 中島部会長は「イルミネーションは完成後の見栄えを考えながら作業していく難しい作業。だからこそ点灯した時には達成感があったのではないでしょうか。それが電気工事のやりがいの一つです。大変なこともありますが、楽しいことも多く、面白い仕事です。これからも勉強して、ぜひ電気工事業界に進んでください」と激励した。


 同組合と同学院は事業連携協定を締結している。企業説明会や実技指導講習といった交流事業を行っており、イルミネーション取り付け作業もその一環。中島部会長は「正門全体を飾ることができて、より華やかになったと思う。道行く方たちも楽しんでくれたらうれしい」と話す。


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