地域貢献

「グッド・フライトを」児童・学生とメッセージ /嘉瀬川管内関連工事安全協議会

2023年11月02日(木)

地域貢献

地域貢献

バルーン駅南側右岸のオブジェ

土台づくりの様子

仕上げ作業中の岡さん(左)

近づけばかわいいイラストや言葉も

 佐賀インターナショナルバルーンフェスタが開催中の嘉瀬川堤防に県内の小学生、高校生、大学生が連携して製作した長さ40㍍、幅4・6㍍のオブジェがお目見えしている。「Have a good Flight ご安全に」のメッセージと子どもがバルーンに乗ったモザイク画で、選手や来場者たちの目を楽しませている。


 オブジェは嘉瀬川管内関連工事安全協議会が発起人となって製作したもの。文字は佐賀北高校書道部員30人による大作だ。全体のデザインを同校卒業生で佐賀大学芸術地域デザイン学部2年生の岡里帆子さんが担当した。「小学生も参加できるアート作品にしたい」という同協議会の要望に応えて、児童がイラストなどを描いた色紙でつくるモザイク画を考案。モザイク画には思斉館小学部児童375人と嘉瀬小学校児童275人が協力した。


 10月23日に同協議会員7人と高志館高校環境緑地科3年生12人がバルーン佐賀駅南側の堤防斜面で設置作業を行った。土台をつくり、書とモザイク画を配置していった。石橋英朗会長(森永建設㈱)は生徒たちについて「土木の勉強も兼ねて土台づくりから手伝ってもらった。桟木の位置のズレに気づき、作業の流れもすぐに理解して、指示しなくても動いてくれる」と感心する。生徒のなかには来春から建設業に入職する者もいた。作業の感想を生徒の福富由祐さんに尋ねると「斜面で釘(Lピン)を打つのが大変だったが、皆で協力してできてよかった。大会中に見に来たい」と話す。


 オブジェのメッセージについて石橋会長は「競技大会ではあるが、せっかく世界中からやってきてくれた選手の皆さんには佐賀の空や風景を楽しんで飛んでほしい。そして安全を忘れずにいることは、私たちにも共通することだと考えた」とメッセージに込めた思いを語った。オブジェを完成させた岡さんは「こうして出来上がった作品を見ると、自分だけではつくれない、皆で力を合わせることの素晴らしさを感じた。今回初めて建設業の方々とご一緒して、いろいろ知ることができて世界が広がった気がする。この経験を大学で学ぶことにも生かしていきたい」と話す。


 同協議会会員企業は次の通り(50音順)。
 ▽㈱下村建設

 ▽西村・中島経常JV

 ▽㈱丸福・横尾土木地域維持型JV

 ▽森永建設㈱

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