地域貢献

森永建設㈱が思斉館で特別授業/土木の大切さ伝える

2023年10月17日(火)

地域貢献

地域貢献

防災・減災の重要さを学んだ

友達が動かすバックホウを応援

 森永建設㈱(佐賀市、森永浩通代表取締役)は9月28日、佐賀市立小中一貫校思斉館(久保田町)で特別授業を開いた。小学部の5年生56人に防災・減災の施工事例を紹介して土木工事の大切さを伝えた。

 特別授業は、建設業界の人材不足解消に向けて、地域の子どもたちにより早いタイミングで建設業に興味を持ってもらうために企画したもの。

 授業では、同社が施工中の六角川東郷地区外堤防整備工事(武雄河川事務所発注)と嘉瀬川下流堤防等維持工事(同)を紹介した。各工事で監理技術者を務める石橋英朗氏と櫻井智氏が防災・減災といった目的と工程について説明。加工面積をサッカーコートと比較するなど児童に分かりやすい資料も準備した。

 また、㈱富士建(佐賀市、牧薗博文代表取締役)の協力でバックホウの小型模型の操作を児童全員が体験した。模型に搭載されたカメラからの映像を頼りにバケットでボールをすくい取るゲームに児童たちは歓声を上げて熱中。溝口力常務取締役(㈱富士建)が驚くほどの飲み込みの早さをみせた。

 授業後、児童からは「建設業の人たちが災害を防ぐ仕事もしているなんて知らなかった」「機械を動かしたのが面白かったし、いつか本物も動かせたらいいなと思った」など、建設業への理解と興味を深めた感想が聞かれた。

 石橋氏は「水害を防ぐためのメンテナンスの重要さが伝わったと思う」と話し、櫻井氏も「建物を建てるのがこどもが抱く建設業のイメージかもしれないが、今日は土木の分野でもこんなことをしているんだよと知ってもらえたのでよかった」とそれぞれ手応えを語った。


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