Thinking Baseball 慶應義塾高校が目指す“野球を通じて引き出す価値” /森林貴彦
2023年10月12日(木)
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夏の高校野球の決勝で慶応義塾高校が、なんと107年ぶりに優勝を飾った事はまだ記憶に新しいですが、頭髪の自由などでも注目を集め、今新しい価値観で高校野球を作り出そうとしている森林監督。高校野球監督になったいきさつも面白く、日中は小学校での教員をしながら、高校野球部を率いる日常をおくる。高校野球の監督としては、異色の経歴をもつ森林監督だからこその、目先の勝利だけを目指さないことと、強いチームをつくることを両立させるという、非常に難しいことをなしえたのではないかと思います。
また森林監督が一番に挙げている、現在の高校野球の大きな問題として体罰、投球過多、坊主頭の強制……指導者が選手の人生の可能性を狭めていないかを、本書では問いかけます。
ビジネス書としても、指導の在り方や、他人との付き合い方・将来性の考え方など非常に参考になることが多い書籍です。
森林貴彦/東洋館出版社
1,540円(税込)
CHECK!
第105回 全国高校野球優勝校監督