㈱大義建設が棚田保全ボランティア ／大きな感謝の声

　㈱大義建設（小城市、大家良太郎代表取締役）は１７日、小城市江里山の棚田地域でイノシシなどの侵入を防ぐ鉄柵の撤去と除草のボランティア活動を実施した。一昨年から続いているボランティア活動に大きな感謝の声が上がった。

　天山山系の中腹、標高約２５０メートルにある江里山の棚田は、高齢化などによる農家の減少で耕作放棄地の増加が課題になっている。同社は一昨年１２月に江里山の棚田地域と保全や活性化に係る「ボランティアに関する協定」を締結しており、これまでも同様の活動を行ってきた。

　当日は同社社員や地域関係者など総勢４０人以上が活動に参加、３班に別れて休耕地となった田畑に移動して害獣対策用の鉄柵を撤去した。鉄柵には植物のつるなどが巻き付いており、併せて除草作業も行った。

　一緒に作業した地域住民からは、「昨年も撤去作業をやってもらったが本当に作業が早い。我々では対応できない難しい場所もやってもらっている。本当にありがたい」と感謝する声が上がった。

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　元江里山棚田地域の活性化コーディネーターで現在は江理山に移住した阿南喜房さんは「地域の企業が継続的に力を貸してくれることは本当に頼もしい」と感心した。

　大家代表取締役は「インフラ整備や災害時の対応だけでなく、日頃から地域の皆さんが安心安全に暮らせるよう努めることが大事。きょうは地域の人たちの笑顔を見ることができてよかった」と話す。