SAGA建設技術フェア2023

【技術者発表】「暮らし続けたい町へ 柳川の伝統を伝え繋ぐまちづくり」 /北島一級建築士事務所 北島智美氏

2023年06月22日(木)

SAGA建設技術フェア2023

その他

北島氏

 北島一級建築士事務所(柳川市)の北島智美氏は、自身が代表理事を務める「柳川暮らしつぐ会」の活動を紹介した。
 北島氏は、自身がなぜ建築士の業務にとどまらない活動をしているのかを説明し、会の活動を通して感じた建築の楽しさ、面白さについて語った。


 北島氏は、曽祖父が大工棟梁、祖父と父が建築士という建築家系に生まれ、10歳の頃には家業を継ぎたいと考えた。大学では環境問題について学び、日本の伝統家屋がいかに環境に優しいかを知ったという。


 民家再生の仕事をしたいと考えた北島氏は、大学卒業後、職人修行を積み、地元の柳川市でまちづくりに関わる活動に参加し始めた。


 北島氏が代表理事を務める「柳川暮らしつぐ会」は、掘割や古民家の並ぶ風景、お祭り、昔ながらの手仕事など、柳川の暮らしにまつわるモノ・コト・ヒトを次世代へ伝える活動を行っている。


 会は『古き良きものと新しき良きものを積み重ね、柳川らしいまちなみ、暮らし続けたいまちを未来に継ぐ』をコンセプトに2015年に発足した。


 講演では、会が古民家「古澤家」を拠点とし、主に古民家の所有者と、古民家での暮らしや起業を希望する人を結ぶ取り組みを行っていること。その他にも古民家のリフォームや古物市、古着物のリメイクなどを学ぶワークショップ、柳川への移住定住のサポートなども行っていることを紹介した。

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 北島氏は「町医者のように地域に根差した建築士としての仕事と柳川らしさを守り、活かし、伝える会の活動が自分の人生を豊かにすることに繋がっている」と話した。


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