【特別講演】自衛隊の災害対応と広報活動について /自衛隊佐賀地方協力本部 副本部長 坂本嘉庸氏
2023年06月22日(木)
SAGA建設技術フェア2023
その他
『自衛隊の災害対応と広報活動について』と題し、自衛隊佐賀地方協力本部の坂本嘉庸副本部長がSAGA建設技術フェアで講演した。
「自衛隊は大規模な自然災害などの発生時に、地方公共団体などと連携・協力して国内のどのような地域においても被災者の捜索・救助、水防、医療、防疫、給水、人員や物資の輸送ほか、様々な活動を行っている」
「陸上自衛隊は、普通科や機甲科、航空科など16種類の職種から構成されている。その中で建設機械を数多く保有し、PKO(国際連合平和維持活動)や被災地などで活躍している施設科がある。施設科では、主に陣地の造成や道路や橋の建設・修繕などの土木作業の任務を担っている」
「自衛隊員の中には、建設業で働く人たちと同様に『車両系建設機械』の運転技能講習を受けた者も多く存在しており、日々訓練を重ね災害対応に備えている」
「また、自衛隊も建設業と同じく人員募集に苦労している。募集活動では、部隊見学や船・ヘリコプターに乗ってもらってイメージしやすいように努力しているほか、SNSにも力を入れており、インスタグラムやツイッターを使って広報している」
「昨今、若者の進学率と就職率が改善しており、3Kイメージが強い自衛隊ではより一層人材募集に力を入れている」
坂本氏は講演の中で「建設業界の方も人員募集に苦労されていると聞く。我々の広報活動などが人材募集の参考になれば幸いだ」と語った。