【技術者発表】女性技術者から見た建設業の魅力① ／松尾建設㈱　野口捺菜氏

　女性技術者から見た建設業の魅力について、畠田美奈江氏（㈱中野建設）と野口捺菜氏（松尾建設㈱）が「建設業の魅力」をテーマに講演した。二人は建設業に入ったきっかけや今後の課題などを説明し、建設業の未来に役立てようと熱心に語った。野口氏の講演を紹介。

■建設業界に入ったきっかけ
　土木学科がある大学で３年生の頃、建設コンサルのインターンシップを経験した。その後、もっと間近でものづくりに携わりたいと思うようになり、トンネル工事の現場見学に参加した。トンネル工事の現場では施工管理の女性が働いており、楽しそうにやりがいを持って働いている姿を見て、私もゼネコンに行きたいと思うようになった。

■建設業の良い所
　構造物が出来ていく様子が目に見えて分かることや、地域環境や一緒に働く人が異なったりして同じ仕事はないこと、大勢の人と関わりながら仕事ができるところなど、たくさんある。利用する人から感謝の言葉をもらった時は、現場で大変だったことを忘れるくらいの大きな達成感を得られた。

■今後の展望
　給与・休暇・希望という新３Ｋを目指し、業界改革が進められている。これからは、ＩＣＴ技術活用現場を拡大し、女性施工管理者をはじめ、現場従事者がより働きやすい環境を作りたい。これまでの経験を活用して自分自身でＩＣＴ技術を扱う現場を作ることを目標としている。