SAGA建設技術フェア2023

【講演者紹介③】北島智美氏・北島一級建築士事務所 /『建築の楽しさ、面白さ』

■技術者発表(6月14日)/「暮らし続けたい町へ 柳川の伝統を伝え繋ぐまちづくり」

2023年05月30日(火)

SAGA建設技術フェア2023

その他

北島智美氏

 「水郷柳川」として知られる福岡県柳川市には、掘割や古民家の並ぶ風景、お祭り、昔ながらの手仕事など、大切にしてきた暮らしにまつわるモノ・コト・ヒトが残っています。これらを次世代へ伝えつなぐ「柳川暮らしつぐ会」の活動を紹介します。

 会は、柳川市が開いた町並みを考えるワークショップに参加した市民を中心に、2015年に発足しました。『古き良きものと新しき良きものを積み重ね、柳川らしいまちなみ、暮らし続けたいまちを未来に継ぐ』をコンセプトとしています。

 古民家「古澤家」を拠点として、主に古民家の所有者と、古民家で暮らしたい人や事業を始めたい人をつなぐ取り組みを行っています。その他、古民家の活用の中で処分されてしまう質の良い家具などを販売する古物市や、古着物のリメイクなど手仕事を学ぶワークショップ、柳川への移住定住のサポートも行っています。建築や不動産の専門家の他、地元の大先輩やUターンの若者など、幅広い属性、年代のメンバーで活動しています。

 なぜ建築士の業務にとどまらず、地域に飛び出して活動をしているのか?私自身は曽祖父が大工棟梁、祖父と父が建築士という建築家系に生まれました。10歳で家業を継ぎたいと思ったところから、私の建築人生は始まります。「柳川暮らしつぐ会」の活動を通して、建築の楽しさ、面白さをお話しします。

 同時に、私がこのような活動をするよう至ったか、その経緯もお話ししたいと思っています。
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【プロフィール】
1980年柳川市生まれ。一級建築士。熊本県立大学大学院環境共生学研究科卒。「北島一級建築士事務所」3代目。(一社)柳川暮らしつぐ会代表理事。地元柳川で歴史を伝えつなぎ、町医者のような建築士を目指す

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