佐農生が現場見学/土木を身近に、関心増す/富士建設㈱
2022年10月13日(木)
地域貢献
地域貢献
富士建設㈱(白石町、溝口隆治代表取締役)は4日、佐賀農業高校環境工学科の2年生12人を招いて現場見学会を開催した。生徒たちは、土木や建設業を身近に感じ、興味を深めていった。
見学会は大町町で施工中の令和3年度六角川福母地区外河道整備工事の現場で行われた。はじめに、発注者の武雄河川事務所朝日出張所の高木耕太郎所長があいさつし、「川の流れを妨げるヨシが岸に生えないように対策工事をしています。全国的にも珍しい工事ですので、しっかり見学していってください」と工事の特長を説明した。
見学会の案内役は同校卒業生の田島和也氏と中山隼人氏が務めた。まず特例監理技術者の田島氏が、川に沿って湛水池をつくり、水をためることでヨシの繁茂を抑える効果があることを解説。さらに高水敷に生石灰を混ぜる地盤改良でヨシの発生を抑える手法も紹介した。生徒たちは配布された資料を見ながら、工程や作業をイメージしていった。続けて、春に同校を卒業した中山氏が「土木は大変な仕事ですが、完成したときの達成感があると思います。早く一人前になれるよう頑張っていきます。見学会は、将来を考えるいい機会になると思います。分からないことや関心があることは、たくさん質問してください」と語りかけた。
生徒たちは施工現場で工事の規模の大きさを実感し、マシンガイダンスバックホウの操作を間近に見た。溝口博喜取締役工事部長はICT施工の導入や働き方改革への取り組みを伝え、安全で働きやすい職場環境づくりが進んでいることをアピールした。
土木の道に進みたいという三原丞太郎さんに現場を見た感想を尋ねると「富士建設の皆さんの雰囲気が良く、しっかりといろんなことを教えてもらえそうな職場だと思いました。自分もやりがいが感じられる仕事をしたい」と答え、ダムに興味がある白川由?さんは「川やダムのように、私たちの生活に身近なところで頑張ってくれている仕事だと知ることができました。正確に工事ができるICT施工はすごいと感じました」と話した。先輩たちの姿を通して、土木の仕事を身近に感じ、興味を深めたようだ。