須古城外堀の水草除去、史跡保全美化に貢献/佐賀県建造物解体業連合会
2022年10月06日(木)
地域貢献
地域貢献
佐賀県建造物解体業連合会(中島功会長、会員42社)は1日、白石町の須古城跡外堀の清掃ボランティア活動を実施した。会員企業から約30人が参加。胴長を着けて堀に入り、水草を取り除き、歴史ある史跡の保全と美化に貢献した。
外堀は須古小学校の東側に残る東西約15㍍、南北約170㍍の大規模なもの。地域の保全会が行ってきた水草の除去などに同連合会が協力した。賛助会員の㈱ソクトがスケルトンバケットを装着したロングレンジ仕様のバックホウ2台を準備した。参加者は持参した胴長を着けて堀に入ると、水草を端に寄せ、バックホウですくい取っていった。
同連合会は、2015年の設立以来、毎年秋ごろに地域貢献活動を実施しており、昨年は大町町で被災住宅の清掃などを行った。中島会長は今回の活動について「お堀を実際に見て、地域の皆さんのご苦労を実感した。大切にしている伝統ある史跡の美化に協力できてうれしく思うし、達成感があった」と語る。地域貢献活動については「若い人たちに解体業に進むことを考えてもらえるように、日々の業務と併せてこうしたボランティア活動でも頑張る姿を見せて解体業をアピールしていきたい」と話す。
須古城は戦国時代につくられた城で、東と南北に大規模な外堀を有していたが、今は東側だけが残っている。須古城堀保全会の内野さよ子会長は「これまでは手作業で草を引き上げていたが、とても大変で時間もかかった。機械で素早くやってもらえてありがたい。国史跡の指定に向けて来年度から調査が始まるが、それに先がけてお堀をこんなにきれいにしてもらい、とても励みになる」と感謝を述べた。