『夜と霧』 ヴィクトル・E・フランクル/みすず書房
2022年09月14日(水)
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ロシアとウクライナの戦争も長期化し、国際情勢に不安が多いですが、そんな時人間の生きがいとは何かを追求した名著「夜と霧」をオススメします。著者は、第二次世界大戦時のドイツ、アウシュヴィッツ強制収容所から、奇跡的な生還を果たした内容を、精神科医からの視点で、収容所での出来事を記録するとともに、過酷な環境の中、囚人たちが何に絶望したか、何に希望を見い出したかを克明に記しました。これ程の絶望の中生き残った作者の、行動や言葉には、今後の人生においても大きな影響を受ける作品だと思いさらに、もっと早く読むべきだったと後悔した作品でした。初版から半世紀以上過ぎてなお、色あせることなく読み継がれていくのがよく分かる作品です。
ヴィクトル・E・フランクル/みすず書房
1,500円+税
CHECK!
英語版だけでも900万部に及び、読売新聞が2000年に行った「読者の選ぶ21世紀に伝えるあの一冊」のアンケート調査でも、世界の名著部門の第3位となった