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高校生ものづくりコンテスト九州大会 /未来の技術者が熱戦!! /電気工事部門で優秀賞に西牟田麗王さん(鳥栖工業高校2年)

2022年08月25日(木)

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表彰

電気工事部門優秀賞の西牟田麗王さん

コンテストのようす

鳥栖工業高校顧問の天本実習教師

電気工事部門の廣渡審査委員

測量部門の川﨑審査委員長

  高校生ものづくりコンテスト九州大会が7月9~10日、長崎県内の4会場で開催された。各会場では県予選を勝ち抜いた選手たちが静かに闘志を燃やし熱戦が繰り広げられた。このうち、旋盤作業、電気工事、電子回路組立、測量の4部門は大村工業高等学校を会場に行われた。


 佐賀県勢の活躍を見てみると、電気工事部門には、佐賀県代表で鳥栖工業高等学校電気科2年の西牟田麗王さんが出場した。
 競技の結果、西牟田さんが優秀賞に輝いた。


 西牟田さんは、「県大会よりも自信がなかったが、時間の使い方が上手くいき時間内に作業を終えることができた。しかし最優秀賞を逃したことはとても悔しい。競技終了3分前に作業を終えたため、エアダスターでのゴミ除去やコードのゆがみをきちんとしておけばよかった」と、来年も出場しリベンジすることを誓った。顧問の天本陽介実習教師は、西牟田さんについて「当初、課題完成に3時間半かかり大会当日まで150分を切ることはなかった。本番では120%の力を出せ、出来栄えもよかった」と話した。


 同部門を審査した㈱九電工九電工アカデミー課の廣渡和樹技能五輪チーム主任は「時間減点や動作不良もなく、採点表に沿って採点したら、順位が付いた。ボックス内に取り込む電線がパネル面と平行になっていないなど完璧に出来上がった選手はいなかったので、今後しっかり注意して練習して欲しい」と講評し、生徒の頑張りを労った。


 測量部門には、佐賀県代表で唐津工業高等学校チーム(津上陽奈さん(3)/松尾侑香さん(3)/中尾光太さん(3))が出場。外業は、湿度も高い炎天下の中、熱中症に配慮しながら行われた。内業を終え、競技の結果、大分県代表の佐伯豊南高等学校チームが最優秀賞に輝いた。佐賀県勢は入賞を逃した。


 唐津工業高等学校チーム顧問の藤武矢実習教師は、「前日の練習では、タイムも精度も申し分ない出来であったが、本番では周りの雰囲気にのみ込まれ、普段の力を出せなかった」と語った。


 同部門を審査した(一社)長崎県測量設計コンサルタンツ協会(安部清美会長)の川﨑守審査委員長は講評の中で「県大会を勝ち抜いてきた精鋭だけあって正確に早く作業していた。測量は一人ではできないため、皆が協力しないと成立しない。最優秀賞に輝いた佐伯豊南高等学校チームは作業と思いやりの両方が優れていた。全国大会に向けてさらなる鍛錬を積んで全国制覇を目指して欲しい」とエールを送った。さらに武士道の一説〝もし、何かをしようとすれば、それを成すための最善の方法があるはず。その方法とは、最も無駄がなく、最も有利なやり方である〟を紹介し締めくくった。


 今回最優秀賞に輝いた選手たちは、11月に北信越ブロックで開催される全国大会に出場する(実施要領等)。

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