脱炭素社会の実現に向けて
「ゼロカーボンシティさがし」推進パートナーの取組み③ ~㈱シグマ~ /様々な取り組みで二酸化炭素の排出削減、スマートホームなども提案
2022年08月25日(木)
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電気工事業などを手掛ける㈱シグマ(本社・佐賀市鍋島町、香月信夫代表取締役)は、エコアクション21の認証取得を契機に二酸化炭素排出量の削減や車両燃料の節減、太陽光発電システムによる再生可能エネルギーの利用などに取り組んでいる。また、本社1階に体験型のショールームを開設し、音声アシスタント機能の「アレクサ」で照明や設備を操作するスマートホーム(スマートオフィス)の提案も行っている。
同社では2008年2月にエコアクション21の認証を取得。エアコンなど空調の適温化(夏場28度、冬場22度)の徹底、不在時や昼休みの照明消灯、エコドライブおよび定期的な車両点検による車両燃費の向上、ごみの分別および再資源化、階段利用の促進、ペーパーレス化などで二酸化炭素の排出削減やSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを行っており、22年5月に佐賀市の「ゼロカーボンシティさがし推進パートナー制度」に登録した。
車両の点検結果や燃料の消費量などは社内のパソコンで管理し、全社員で情報を共有。エコドライブや燃料管理の実績が評価され、佐賀県エコドライブコンテスト2016で最優秀賞を受賞した。
このほか、4階建ての本社ビルの照明は全てLED照明(約100台)を設置。屋上には10㌔㍗の太陽光発電システム(蓄電池5・6㌔㍗搭載)を導入し、夜間に駐車場の外灯などで使用している。また、16年7月に地球温暖化対策のための国民運動「COOL CHOICE」にも登録している。
香月代表取締役は「全社員で取り組み内容を理解し、全員で実践していく必要がある。まだまだ完璧ではないので、PDCAサイクルで課題を探して、課題をクリアするための創意工夫を行う。全員参加型でないと、効果がでない」と話す。
同社は20年6月に本社1階に体験型のショールームを開設。空間全体にIOT機器が設置されており、音声で照明の点灯・消灯、エアコンの起動・停止などが操作できる。このほか、荷物の受け渡しのためのスマートロッカー、高齢者や動物の見守りシステム、音声で操作するエレベーターなど、様々な用途の設備を体験できる場所となっている。
香月代表取締役は「コロナ禍で『非接触』という言葉がキーワードになっている。音声で空調や照明を操作すれば、福祉や介護の現場で働く人の負担を減らすことができる。スマートホーム、スマートオフィスは快適な暮らし、快適な職場環境を実現できるシステムだと思う」と話した。