脱炭素社会の実現に向けて
「ゼロカーボンシティさがし」推進パートナーの取組み② ~田島㈱ ~ /森林保全でCO2削減、SDGsの一環で廃材アート展示~
2022年08月25日(木)
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住宅リフォーム、水道施設や管工事、LPガス販売などを手掛ける田島㈱(佐賀市水ヶ江6丁目、田島広一代表取締役)は、ゼロカーボンシティさがし推進パートナー制度の認定を受け、自社社屋のガス空調や太陽光発電の活用、会議資料などのペーパレス化、森林保全活動などに取り組んでいる。
社屋の屋上に12㌔㍗の太陽光発電設備を設置し、災害にも強いガス空調(GHP)も整備。ガスでエンジンが動く非常用発電設備も備えており、災害時には近隣住民のために自社ビルを開放する方針。
昨年度からはデジタルトランスフォーメーション(DX)化に向けた取り組みを開始。専任の担当者を置き、パソコンやタブレットなどの入れ替え、会議資料などのペーパレス化を進めている。佐賀市の補助事業を使って、社内の事務作業の効率化や顧客との接点強化を目的にDX化をさらに推進する予定だ。
また、二酸化炭素の削減や美しい環境を子ども達に残すことを目的に、佐賀市と「企業の森林づくりに関する協定」を締結。同市富士町にある市有林約0・4㌶に広葉樹の苗木約800本を植栽し、2027年3月までの5年間、森林景観維持のため、下刈りなどの森林づくり活動に取り組む。
同社は創業100周年を迎える今年2月に、社名を田島興産㈱から田島㈱に変更。一昨年からは再生可能エネルギーやジェンダー平等など、持続可能な開発目標(SDGs)に基づく様々な取り組みを行っている。
社内に「SDGsを考える会」を設置し、会社をリードする組織として様々な情報を収集して社員に発信。SDGs活動の一環として、佐賀市内の福祉事務所にリフォームなどで発生する廃材を活用したアート作品を依頼し、「四季」をコンセプトに障がいのある人たちの作った作品を本社のショーウインドーに展示している。このほか、同会の啓発で、自転車通勤の社員が増えた。
田島代表取締役は「森林保全やDX化、SDGsの活動など、人や自然環境を守る様々な取り組みを行うことで社員が成長し、社会の役に立てるような会社にしたい。これまで地域の皆さんに支えられて創業100年を迎えることができた。今後はその恩返しとして、安全で快適な住環境づくりを通じて、社会に貢献できる企業を目指していく」と話した。