棚田保全ボランティア/仕事ぶりに感心と感謝の声/㈱大義建設
2022年06月23日(木)
地域貢献
地域貢献
㈱大義建設(小城市、大家良太郎代表取締役)は18日、小城市江里山の棚田地域でイノシシなどの侵入を防ぐ鉄柵の撤去と除草のボランティア活動を実施した。技能を生かした作業ぶりに、感心と感謝の声が上がった。
同社は昨年12月に江里山の棚田地域と保全や活性化に係る「ボランティアに関する協定」を締結しており、その一環として今回の活動を行った。
当日は同社社員12人や地域関係者など総勢40人以上が活動に参加。地域の人口減少や後継者不足から休耕地となった田畑に張り巡らされた害獣対策用のワイヤーメッシュを撤去。併せて除草作業も行った。地域の人たちからは「本職なので、作業が早い」と感心する声が上がった。江里山棚田地域の活性化コーディネーターを務める阿南喜房氏は「地域の企業がこうして力を貸してくれることがなによりうれしい。締結後すぐに、棚田に流れこんだ土砂の撤去もしてもらった。建設業の方はいろんな作業のノウハウや経験を持っていて、アイデアを出し、効率的に作業を進めてくれる。本当に頼もしくてありがたい」と感謝した。
大家代表取締役は「江里山の棚田は、日本の棚田百選で紹介されるほど素晴らしい景観だが、見えない部分で地域の皆さんは苦労し、将来を憂慮している実態を目の当たりにした。私たちは公共事業に携わる者として、災害時だけでなく、日頃からこうした地域貢献を意識しなくてはいけないと改めて思った」と話す。
協定には害獣捕獲用のワナの設置なども含まれることから、同社の佐藤学専務取締役と営業部の大家理恵子課長は狩猟免許を取得。佐藤専務取締役は「さらに地域と一体になって活動していきたい」と今後の取り組みへの意欲を語った。