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【SAGA建設技術フェア2022】共催者コメント/佐賀県県土づくりコンサルタンツ協会会長 福島裕充氏/知ることから繋げる技術革新へと

2022年06月09日(木)

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福島会長

 公益財団法人佐賀県建設技術支援機構主催の「SAGA建設技術フェア」は、コロナ禍による人流制限により2019年を最後に中断され、今回入場制限等の感染対策のうえ3年ぶりの開催となりました。

 私たち「一般社団法人佐賀県県土づくりコンサルタンツ協会」会員は、県内に本社を置く29社で、測量、設計、補償業務を生業としております。

 当協会は本フェアを共催しながらブースの出展を行い、大学生、高校生に、建設コンサルタントの魅力を発信しております。平成30年度には「女性技術者から見た建設コンサルタントの魅力」と題して、測量・設計・補償をそれぞれの視点から「事務から測量技術者への転身」「子育てをしながら設計に取り組む姿」「新人として補償業務への取組」が発表され、立ち見が出る程の盛況となりました。

 我々の業界は、建設業と比べて一般の方々の目に触れる機会が少なく、測量、設計、補償業務についての認知度は低く、多くの方々に知っていただくため「嘉瀬川遣唐使船レース」への参加、「伊万里・西松浦地区測量競技大会」でのアトラクション実施や中学校での「出前講座」も行ってきました。また、さがのアイドル「ひぜんりさ」さんに出演をお願いし「ひぜんりさ探検隊! 測量・設計・補償ってなんだ?」と題した広報ビデオをYouTubeに公開しておりますので一度ご覧頂ければ幸いです。

 また、超高齢社会へ突入した今日、佐賀県の人口は年々減少し今年中に80万人を割り込む予測もされており、当協会の会員も含め若手技術者の入職をはじめ人材不足が喫緊の課題となっています。このため、職場環境改善が最も重要と考え生産性向上を図りながら、働き方改革を推し進めているところです。

 私たちは地元企業として安全・安心で住みやすい地域社会の実現に貢献するため、老朽化が著しい社会インフラの長寿命化を願い、協会内にインフラメンテナンス分科会を設置し、橋梁点検や道路施設、砂防施設の点検に係る研修会や問題点を協議して、よりよい成果品の納品に努めております。

 頻発する自然災害に対しては、迅速な対応をするため、佐賀県県土整備部、佐賀市、唐津市と災害支援協定を締結し、微力ながら災害時の応援協力を行っております。

 また、佐賀市のボランティア団体として、「浸水標尺の読み取り」や梅雨入り前の「土のう」作成作業も行っています。

 技術面から紐解きますと、近年のデジタル技術は高度・高速化しており、i‐ConstructionやBIM/CIMに対応するため三次元測量や3Dモデリング研修、「3次元起工測量からICT施工」までを体験できるi‐Construction推進技術講習会を遂次開催しております。

 今年の建設技術フェア2022は「建設技術が創る安全・安心なまちづくり」をテーマに開催され、環境・防災・コスト縮減・ICT・佐賀の技術の出展とともに、技術講演会が2日間みっちりと行われます。多くの来場者とともに我々協会会員も学びの場として、新技術やDXの展開を知ることにより、これからの技術革新に繋がることを期待しております。
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