【SAGA建設技術フェア2022】共催者コメント/佐賀県県土整備部長 大吞智正氏/建設業の魅力を知ってもらう機会に
2022年06月09日(木)
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「SAGA建設技術フェア2022」の開催にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
建設業は、道路、河川、港湾などの社会資本の整備やメンテナンスなどの担い手であると同時に、ここ数年、頻発化、激甚化する豪雨災害に対しては、最前線で災害対応を担う地域の守り手として大変重要な役割を果たして頂いており、地域経済や雇用創出など、地域の安全・安心な暮らしを支える重要な産業です。
一方、少子高齢化が進む中、建設業においては、現場の技能労働者や若手入職者の減少が喫緊の課題となっており、建設業が今後も持続的に発展していくためには、担い手の確保・育成や生産性の向上を進めていく必要があると考えています。
県では、担い手の確保のためには、建設業が持つこれまでのイメージを払拭し、「誇り」「やりがい」「魅力」をしっかり伝えていくことが重要であると捉えており、建設業合同企業説明会や現場見学会などを通し、県内建設業の情報を発信しています。また、若手育成セミナーや女性活躍セミナーを開催し、就業者の定着に取り組んでいます。
さらに、建設業が働きやすく魅力ある職場となるため取組の一環として、週休2日工事の拡大に努めるとともに、国・県・市町共同で「建設現場の統一閉所」を実施しており、建設業に週休2日が浸透、定着するよう図っています。
今回のフェアには「環境」「防災」「コスト縮減」「維持管理」「ICT」「佐賀の技術」など様々なテーマで建設技術が展示されています。建設技術の発展は、防災や災害対応の向上及び土木・建築の構造物の品質確保、さらには建設産業の生産性向上には欠かせないものです。このフェアを通じて、建設業界はもとより、国をはじめ県や市町が協力して、更なる技術革新や生産性向上に努めることが、建設業全体の発展に繋がるものと思います。
例年このフェアには建設業の将来を担う建設分野を専攻する県内の高校生や大学生の来場が予定されています。土木・建築の道を目指す高校生や大学生にとって刺激となると共に、建設業界の皆様はもとより、広く一般の方々にも建設業の魅力を知ってもらう機会になることを期待しています。