警察署が災害警備訓練/㈱島内エンジニアが協力/佐賀市
2022年05月24日(火)
地域貢献
地域貢献
佐賀南警察署と同北警察署が19日、森林公園西側の嘉瀬川河川敷で災害警備訓練を開催した。当日は警察航空隊や広域消防本部、県危機管理防災課などが参加、嘉瀬川が越水したという想定で、ボートやヘリコプターを用いた救助訓練を実施した。㈱島内エンジニア(徳富泰信代表取締役・佐賀市)もドローン、情報共有プラットホーム「Hec-Eye(ヘックアイ)を用いて訓練に協力した。
今回の訓練では、局所的な豪雨により嘉瀬川が越水し、一部浸水により住民が孤立し、数人が川に流されたという状況を想定。陸上での探索は困難と判断した警察署は消防本部や県と連携し、ボートでの水上探索、ドローンでの空中からの探索、ヘリコプターでの救助活動などを展開するという流れ。
㈱島内エンジニアは災害時の協定に基づき、有事の際には要救助者の探索にドローンなどを使用して参加する。訓練では流木に挟まれて動けなくなった救助者の発見に活躍した。
また複数のドローンやスマートフォンなどからの情報をリアルタイムで地図上に集約し遠隔地から閲覧できるHec-Eyeを訓練に投入。本部モニター上での状況把握に貢献していた。
同社の徳富代表取締役は「水災害が頻発している中で、このような訓練に参加することは、我々にとっても備えになる。民間が持つノウハウや技術を災害時に役立ててもらえれば」と話した。
Hec-Eyeの投入に関しては「参加者には災害時の同時多発的な情報を一元管理できることに好感をもって頂けたと思う」と手ごたえを感じていた。