段ボールベッドを寄贈/「地域貢献」をテーマに制作/鳥栖工業高校
2022年02月19日(土)
地域貢献
地域貢献
県立鳥栖工業高校の生徒たちがこのほど、鳥栖市に課題研究で制作した段ボールベッド10台を寄贈した。16日に行われた寄贈式では、代居正巳校長や制作に参加した建築科3年生6名らが市役所を訪問した。式の途中、実際にベッドの使い心地を確かめた橋本康志市長は「高齢者でも使いやすく、快適に出来ている」と称賛した。
同校建築科3年生は、4月から1年かけて、グループごとに課題研究に取り組んでおり、段ボールベッド制作もそのひとつ。「地域貢献」をテーマに、災害が多発する中で避難者の支えになればと制作・寄贈に到った。
市役所職員とも相談をしながら試行錯誤を重ね、今の形になったのは去年12月。それから2カ月で、今回寄贈した10台を制作した。
出来上がったベッドは、高齢者でも使いやすい取り回しのよさを重視した結果、一般的に20数㌔はある市販物の半分程度の軽さを実現した。さらには300㌔の加重に耐える強度も備える。
寄贈されたベッドは今後、災害時はもちろん、防災訓練などで、防災意識の高揚を図るために使用されることになっている。
橋本市長は寄贈に対し、感謝を述べた上で「これからの活躍を期待したい」と未来に羽ばたく生徒たちにエールを送った。