『海をあげる』 上間 陽子/筑摩書房
2021年12月21日(火)
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沖縄での生活を、淡々と書いた作品です。過去に傷ついた日々を友人に支えてもらったこと、歌舞伎町で働く沖縄出身のホストの生活史を聞いたこと、海に日々たくさんの土砂が入れられていくこと。具体的なできごとの描写を通じて、人間の営みの本質が描かれているように思います。最後にこの本を読み終えたとき、タイトルに書かれている「海をあげる」と書いた意味を、皆で考えていきたいと心の底から思った作品です。
筑摩書房:著者 上間 陽子
1,600円+税
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