自然環境の大切さ学ぶ/㈱中野建設が協力/兵庫小学校環境学習会/九州農政局
2021年10月26日(火)
地域貢献
地域貢献
九州農政局筑後川下流右岸農地防災事業所は22日、佐賀市立兵庫小学校の4年生児童165名を対象に環境学習会を開催した。児童達は、㈱中野建設(中野武志代表取締役社長、佐賀市)の協力のもと、同社が施工する「兵庫西部1号線(渕その2工区)他工事」現場を見学。クリークの役割や生態系を崩す外来種の脅威を知り、自然環境の大切さを学んだ。
学習会は、小学生にクリーク整備を通じて、外来種やごみ問題など身の回りの環境を考えてもらうことを目的に、同事務所が2014年から開催しており、今回で20回目を迎える。今回は過去最大規模の参加人数となり、3回に分けて実施された。
学習会は室内学習と屋外学習の2部構成で行われ、最初に児童たちは、クリークの機能や役割、国営事業の目的、工事内容などの説明を教室内で受けた。
野外学習では、児童たちが㈱中野建設の現場まで歩いて移動、説明を聞きながら、現場を見学し、クリーク工事をしないと危険な理由や、外来種ホテイアオイの問題などについて学んだ。
同社では、児童たちが楽しく学べるようにクイズやプレゼントを準備しており、同社現場代理人の鶴田飛浪氏は「児童たちにクリーク工事の重要性をわかってもらえたと思う」と満足げに話していた。
そのほか学習会では、捕獲されたクリークに住む生き物の観察も行われ、児童たちは、まるで丸太のように成長したライギョに驚きの声を上げていた。
同事業所の西尾徹調査設計課長は「児童たちは珍しいものを見たと喜んでくれた。アンケートも回収予定で、今後の環境学習の参考にしたい。クリークはみんなで使う大切なもの。環境を大事にしていきたいという気持ちになってもらえれば」とコメントした。