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【SAGA建設技術フェア2019】 /「フェアを終えて…」~出展者のコメントを紹介~

2019年06月20日(木)

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その他

技術フェア①

技術フェア②

技術フェア③

■ミラクルソルの環境改善工法をPR/日本建設技術㈱

 弊社は、再資源化製品「発泡廃ガラス(ミラクルソル)」の環境改善工法に関するブースを出展しました。ブースを訪れた建設会社や建設コンサルタント会社の社員、役所の関係者、学生たちに、ミラクルソルの特性や使用工法について説明し、真剣に聞いて頂きました。
 同社企画情報推進本部企画部の金丸純司副部長は「昨年は高校生や大学生などの学生が多い印象でしたが、今年は技術者の来場も多かった。学生の皆さんにも興味を持ってもらいました。土木業界は国土を守る、誇りを持てる仕事なので、将来は県内の土木業界に入って活躍してほしいと伝えました」とフェアの感想を述べた。
 また、ミラクルソルについては「軽量盛土材として函渠直下の埋戻しに使えば、沈下や土圧、構造物の反力などが軽減される。佐賀平野のような軟弱地盤では小規模な工事でも十分に機能が発揮できる」と説明した。



■地盤改良の新機種をPR/GIコラム研究会

地盤改良工事業務に携わる企業などで組織するGIコラム研究会は、工法についての展示PRを行った。
 GIコラム工法は、軟弱地盤中にスラリー状セメント系固化剤を注入しつつ土と混合撹拌し、良質な改良地盤を形成する工法。小型地盤改良機で大型機並みの改良径、改良長をロッドの継ぎ足しなしで施工可能にした。国交省のNETIS活用促進技術(登録番号QS―100022―VE)に指定されている。
 今回は、ことし追加された地盤改良機の新機種GI―220Cも紹介。従来機よりも大口径、大深度に対応可能となっており、改良径φ2000㍉、改良深度25㍍(ロッドの継ぎ足しなし)までの施工ができる。
 同研究会事務局の㈱ワイビーエムサービス技術営業部九十九督氏は「多数の高校生にもブースを訪ねていただき、熱心に話を聴いてもらいました。佐賀県で発祥した研究会として、今後も県内でのPRを続けていきます」とコメントした。



■コスト削減、環境にも配慮/土留部材引抜同時充填工法研究会

 土留部材引抜同時充填工法研究会は、会員企業の㈱バイオテックスと共に出展した。研究会は、全国の40を超える企業などで構成されている。
 従来、軟弱地盤や堤防で仮設材にて土留めを行う場合には、土留め杭引抜き後に周辺の地盤変位などが課題となっていた。研究会の工法は、引抜きによって発生する空隙に対して、あらかじめ設置しておいた充填管より引抜きをしながら同時充填し、引抜き後の地盤変位を高度に抑制できる。土留材を安心して引抜ける工法として、堤防施工、土壌汚染対策工事での採用実績が増えてきている。
 全国で施工実績は200件以上。佐賀県内では、県や佐賀市の工事で、水門堤防内における引抜き跡の処理、周辺地盤の沈下抑制などで採用されている。
 研究会の渡辺広明事業部会長は「コスト削減につながり、環境にも配慮した工法。これから、佐賀での実績も増やしていきたい」と話した。



■3Dレーザースキャナ―など展示/㈱島内エンジニア

 測量、土質調査などを手掛ける㈱島内エンジニアのブースには、赤外線カメラ・3Dレーザースキャナー・ドローンなどが展示された。第1回のフェアでは佐賀大学と共同で出展し、3年前から会社単独で出展している。同社の中川和樹氏は「今年は、ブースで時間をかけて話を聞かれていく方が多かった」と振り返った。
 ブースでは、3Dレーザースキャナーによる会場内の測量を実演。「ドローンを飛ばせない場所もある。地上から3Dレーザースキャナーを用いた測量と組み合わせることで、現場の状況に即した測量ができる」と中川氏は説明した。このほか、ドローンと赤外線カメラを利用した法面の空洞調査、ドローンと可視カメラを利用した急斜面での転石調査などについても紹介した。
 同社では、ICT活用の全面的なサポートも行っている。中川氏は「ICTに関連した問い合わせも増えてきている」と話した。



■NETIS登録技術を紹介/㈱ワイビーエム

 地盤調査、地盤改良に用いる特殊建設機械を開発製造販売している㈱ワイビーエムは、得意とする制御技術にICTを応用した全自動施工管理制御システム『Y―LINK』についてブースを出展した。同システムは2018年7月、国交省の新技術情報システムNETISに登録(番号QS―180013―A)されている。
 『Y―LINK』はICTを導入することで地盤改良工事に用いる施工機、グラウトポンプ、ミキシングプラントに対して一括した自動運転を可能とした。これにより、品質向上、工期短縮など地盤改良工事におけるさまざまな点で利便性が向上する。NETIS登録を機に、現場にも普及し始めている。
 同社企画部の奈須徹夫部長は「フェアではいろいろな職種の方がブースを訪ねてくださり、それぞれのニーズに応じて説明できました。今後も引き続き、新技術の開発に取り組んでいきます」と話した。



■ドローンと3Dスキャナで各種3D技術を提供/不動技研工業㈱

 弊社では、ドローンと3Dスキャナーを組み合わせたさまざまな3次元技術を提供しています。長年培ったプラントなど機械設計の技術とノウハウを生かして、建設業の計画~設計~施工~維持管理の各段階をお手伝いできればと、今回初めて出展しました。
 ブースには予想以上に多くの方々が訪れていただき、3Dスキャナーで点群処理した長崎の眼鏡橋周辺の景色をVRで体験していただきました。早速、お客様の会社を訪問してVRについて詳しく説明する機会を設定させていただくなど、訪問された方々は高い関心を持っていただいたと思っております。
 この事業は始まったばかり。現在は商談というよりも、設計会社として建設産業にどのようなお手伝いができるか検討する段階だと思っています。ですので、なるべくたくさんの建設業に携わる方々とお会いし、日々の業務でお困りのことをお聞きしていきたいです。



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