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「斜面防災対策技術フォーラム2018in神戸」 /日本建設技術㈱ 松本哲哉氏に優秀発表者賞

2019年01月01日(火)

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人物

松本哲哉氏

 日本建設技術㈱の松本哲哉氏は、2018年10月11日に兵庫県神戸市の神戸商工会議所会館で開催された「第21回斜面防災対策技術フォーラム2018in神戸」で技術発表を行った。「親杭パネル工法を用いた道路災害復旧工事の施工事例」と題し、大口径ボーリングとパネル設置、グラウンドアンカー(SSLアンカー工法)の説明と施工で工夫した点などを発表。松本氏に発表に至る経緯や発表を終えた感想を聞いた。


 日本建設技術㈱に1987年4月に入社し、主に受注した工事の現場代理人として現場管理を行ってまいりました。


 「斜面防災対策技術フォーラム2018in神戸」で発表してみないか?と上司から声を掛けて頂き、工事現場が自分の仕事場という考えがいつもありましたので、原稿を作成し発表を行うという事を考えた事がありませんでした。どちらかと言えば文を作成する事も人前で話をする事も得意ではありません。

 しかしながら折角の機会を頂き新しい事への挑戦として、宮崎県諸塚村で行った【親杭パネル工法】について発表する事にしました。


 四苦八苦してようやく原稿を作成し社内で予行演習を2回おこなったが散々でした。
 1度目は規定の発表時間13分内に終えることが出来ず、内容にまとまりがなく散々で原稿にも修正を要する状態でした。
 2度目の演習では、パワーポイントの操作もままならず、特に強調したい箇所を上手く話すことが出来ずまたしても納得いく成果には程遠く不安ばかりが募ってきます。
 不安を打開しようとパソコンを起動させては幾度も原稿の読み返しをおこないました。しかしながら、不安は消えずに出発の日がきてしまい「2018in神戸」へ向かいました。会場に到着し発表者の待機席にて順番を迎えつつ、失敗しても元気よく発表しよう。声だけは出そうと思うようになりました。


 他の方々が上手に発表を終えられていく中、私の順番になり自己紹介を終え、ぎこちなくパワーポイントを扱い、声量と丁寧な口調に気を付けながらなんとか最後までこぎつける事ができました。
 発表を終え待機席に戻った時には他の発表者の方から「お疲れ様でした」と声を掛けて頂きお互い笑顔がこぼれます。他の方々も緊張されていたのだと思いました。


 発表を終え緊張がゆるんでいく中、発表者の受賞式が始まり、なんと優秀発表者賞を頂く事ができ驚きました。隣席されていた社長から「よかったな」と言って頂きとても嬉しかったです。


 工事現場が自分の仕事場という考えの中、新しい事へ挑戦した結果だったのかなと思っています。
 社内では若いほうではないですが、結果にとらわれず苦手な事へも挑戦する気持ちを忘れずに行動していく事で、後輩へのメッセージになればと思います。


 最後に社長をはじめ御助言頂きました社員の方々へ感謝申し上げます。



【プロフィール】
松本哲哉 1968年8月6日生、年齢50歳。

1987年3月 県立唐津工業高校卒業。1987年4月 日本建設技術㈱入社(旧岸本ボーリング㈲)。




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