地域貢献

鳥栖工現場見学に協力/業界や施工に理解深める生徒たち/松尾建設㈱

2021年06月15日(火)

地域貢献

地域貢献

工事後は隠れてしまう箇所を見る貴重な機会になった①

工事後は隠れてしまう箇所を見る貴重な機会になった②

 松尾建設㈱(本店・佐賀市、松尾哲吾代表取締役社長)は10日、佐賀市川副町の早津江病院増改修工事の現場に鳥栖工業高校建築科の3年生36人を招いて、見学会を開催した。建設中の病院本館内を案内し、生徒たちが建設業や施工について理解を深める手助けをした。
 見学会は、生徒たちが鉄筋コンクリート造について学んでいることから、学習内容の理解を深めるために行われた。また、本格化する就職活動に備えて進路選択の判断材料を増やすことも狙いの一つ。鳥栖工業高校から相談を受けた(一社)佐賀県建設業協会に同社が協力して実現した。
 見学会の冒頭、同社の黒田恭司工事作業所長たちが工事の概要を説明。安全第一の徹底や、工程・品質・原価の管理など、現場で大切な心得を伝えた。「つくるものや環境など、同じ現場というものはありません。大変な仕事ですが、多くの人たちと力を合わせて、お客様に喜んでいただけるものを完成させるのは非常にやりがいがあります。将来も残っていくものをつくる、誇りが持てる仕事です」と業界の魅力を生徒たちに話した。
 少人数のグループに分かれた生徒たちは、一階で内装工事を、二階で支保工を見学。病院の各部屋の用途に合わせた構造や内装の工夫、コンクリートの養生期間などについて解説を受けた。生徒たちはメモを取ったり、設計図と現物を見比べたりして、熱心に見て回った。見学後も「どうして建設業に就いたのか」「どんな資格が必要か」などと積極的に質問していた。
 同校の北島大輝さんは「実習では鉄筋を組んで型枠を当てるところまでだったので、コンクリートを流し込んだ後の状態や工程を見ることができて勉強になりました。いろんなものを見て、建設の道に進みたいという気持ちが強くなりました」と見学会の感想を語った。




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