鳥栖工業高校の生徒38人が宇部佐賀工場を見学、生コンの製造過程など学ぶ/県生コン組合
2021年06月12日(土)
地域貢献
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佐賀県生コンクリート工業組合(福岡桂理事長)と佐賀県生コンクリート協同組合(同)は10日、神埼市神埼町の佐賀宇部コンクリート工業㈱佐賀工場で生コンクリート工場の製造プラント見学会を開催した。県立鳥栖工業高校土木科の1年生38人が参加し、コンクリートのプラント(生コン製造設備)や骨材貯留設備、コンピュータ操作室、試験室などを見学した。
見学会は工業教育振興の一環として、両団体が「未来につながるモノを創る(豊かな社会の創造)」と題して開催したもので、生コン業界の変化や新技術の現状、生コンの製造工程などを理解してもらうのが狙い。生徒らは三つの班に分かれ、生コン材料の貯留設備、ミキサや計量瓶、貯蔵瓶などを備えたプラント、出荷指示を行うコンピュータ操作室、出荷前の検査を行う試験室などを見て回った。
見学会では、佐賀宇部コンクリート工業㈱の社員や同組合の職員が現代の生コンクリートがコンピュータによる厳格な品質管理体制のもとで製造されていることなどを解説し、プラント内では砂、水、骨材、混和剤、セメントを混ぜ込んで作る生コンの製造過程を丁寧に説明していた。
同校の池田隆徳教諭は「教科書でしか見ない生コン工場の製造過程を見学できて良い経験が出来た」と感想を述べ、両団体の専務理事を務める小濵富夫氏は「この見学会で生コンがどういうものかをしっかりと理解してもらい、建設業やコンサルタント業、県や市町など将来現場で働く時に役立ててほしい」と話した。