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ミラクルソル協会が名古屋で技術講習会 /官公庁職員、建設関係者など約120人が参加

2021年01月04日(月)

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 ミラクルソル協会(原裕理事長)は、昨年8月20日に名古屋銀行協会(愛知県名古屋市)で2020年度(第24回)ミラクルソル工法技術講習会を開催した。官公庁の職員をはじめ、地元建設コンサルタント、建設業者、コンクリート二次製品業者、ミラクルソル協会の会員など約120人が参加した。廃棄物資源循環学会が後援。

  

 冒頭、原理事長は「ミラクルソル協会を設立して22年になります。1995年からガラス廃材をリサイクルして建設分野に有効利用できないかと思い、吸水性の非常に高いミラクルソルを開発し、翌96年に軽量盛土用非吸水性を開発した。吸水性のミラクルソルは、水産養殖用のろ過材として13カ国に輸出するなど広い分野で使用されている。本日の講習が皆様のお仕事の一助となればと思います」とあいさつした。  


 原理事長の講演では、ガラス廃材を再資源化した「多目的環境材料ミラクルソルの環境負荷低減技術」と題し、ミラクルソルを利用した環境土木では、路面の温度を約17度低下させることが出来るFWG透保水性舗装工法、FWG軽量盛土工法の施工事例や災害復旧事例などを説明。環境緑化工法ではミラクルボール緑化工法や屋上緑化について解説した。 

 

 同協会水産養殖専門部会の金丸彦一郎部長は「ろ過材クリスタルバイオの水質浄化機能について」と題し、ミラクルソルを水産養殖のろ過材として特化したクリスタルバイオの水質浄化機能について、その特性、サンゴや市販のプラスチックろ過材との比較試験、活用事例などを紹介し、「今後は実験データに基づく類似品との差別化を行うとともに、更なる知名度アップに繋げていきたい」と話した。 

 

 同協会の荒木宏之顧問(前佐賀大学低平地沿岸海域研究センター長、教授)は「ミラクルソルの多機能性―水・環境分野での活用」と題して、廃ガラスから作られるミラクルソルおよび発展進化したゼオライト化ミラクルソルによる水質浄化、資源回収について原理と実例を紹介した。さらに、ハイブリット型へ進化した吸着材の仕組みと広範囲な適用の可能性を説明した。


 最後に同協会の福井眞監事(小岩金網㈱)が閉会のあいさつを行った。


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